子供のために玄関先に出したハロウィーンの飾りを盗む女がいたとして、名古屋市守山区内の食器作家の女性が、防犯カメラの映像をX(旧ツイッター)上で投稿して、返すよう訴えている。
女性は、窃盗の被害届を愛知県警に出したことも明らかにした。県警では、被害を把握して捜査していると取材に答えた。
「子供がリースないってなって落ち込んで保育園行った」
紙袋などを3つ提げた中年の女が、民家の玄関横から敷地内の駐車場へ出て来た。女は、輪の形をした飾り「リース」を両手で持っている。柄の入ったパーカーとピンクのズボンを着用し、サンダルを履いていた。
女は、駐車場内に止められた車の横を歩いて、民家前の道路に出ると、左方向に去って行った。映像には、2023年10月31日午前8時7分と表示されていた。 この動画は、陶器やガラスの食器作家として活動しているちょこにゃんさん(@La_Vie_en_r05e)が31日中にX上で投稿した。
「ハロウィン当日に子供のために飾っているハロウィンのリースを盗まれました・・・ 作家さんの1点ものです。返して欲しいです」
ちょこにゃんさんは、リースの写真も添付して、こう動画の拡散を呼びかけた。
リースは、カボチャなどがあしらわれ、楽しげな雰囲気を醸し出している。玄関先に飾られ、輪の中央に「Happy Halloween」と入っていた。
「子供が今日保育園でハロウィンパーティーで仮装して張り切って玄関出て、え?リースないってなって落ち込んで保育園行ったんですよ・・・」
ちょこにゃんさんは、女が犯行の直前、家の前の道路を自転車などが通る中で、駐車場の車の横を通って大胆に侵入する様子の映像も投稿した。家に近づき、しゃがんで中をのぞき込んでおり、「私がいる部屋を盗む前に一回覗いてるんですよ。窓の外に目があったのが1番怖い」と書き込んだ。
リースは、ネット上で3000~4000円で購入
その後、110番通報して、警察に来てもらい、警察には被害届を出したとも明かした。映像のデータも提供しようとしたが、警察は、必要がないと受け取らなかったという。投稿後の11月1日になって、警察から電話があり、映像を受け取りたいと言われたといい、動画拡散への協力に感謝していた。
ちょこにゃんさんは1日、J-CASTニュースの取材に応じた。その話によると、自宅の玄関にリース用のハンガーが設置されており、盗難に遭った10月31日朝は、ハロウィーンのリースをハンガーに引っ掛けていた。固定はしていない状態だったという。
朝、保育園に子供を送って行くときに玄関を出ると、カボチャのパーツが落ちていて、リースがなくなっていることに気づいたとした。リースは、ネット上で3000~4000円で購入したという。
警察は、11月1日に映像を取りに来たが、その後の進展などは聞いていないとしている。
リース盗難について、愛知県警は1日、取材に対し、「お尋ねの被害については、承知しております。 捜査を進めておりますが、それ以上のことについては、捜査に支障があるためお答えできません」とコメントした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)