「本来無人ジム展開の設計で生まれた低価格では厳しい」
只石氏は10月31日のXで、「このたび、VALX GYMの会員様の月額ご利用金額の改定に至った背景をお伝えさせてください」とし、「まず、価格改定の説明を皆様にきちんとできてなかったことを、VALXの代表として謝罪します」とコメントした。
ジム出店当初の計画について、只石氏は人件費を下げて投資額を抑える方針だったと説明。しかし、「有人スタッフ対応のジムでないと、我々の実現したい世界観が表現できない」といった思いもあり、出店直前にスタッフの配備を決断したという。それでも、月額2980円という会員価格は譲らなかった。
経営方針の転換について、只石氏は、「後悔はありません」としている。ところが、各店舗に満員近い会員が集まる一方、ブランド商品の販売等では初期投資費用、人件費を補えず、「スタッフを減らせないか?」「掃除などの頻度を減らせないか?」「マシーンの質を変えないか?」といった議論を何度も交わしたという。
只石氏は、「そのたびに、『VALX GYMらしさとは?』に行きつきました。我々が本当に、大事にしたいのは? そこで行き着いたのが、『VALXが本当に大事にしたいのはお客様である』と」とし、「よって、通ってくださる会員様のために、会費を上げることに行き着きました」と、価格改定に踏み切った経緯を明かした。
「価格は上がってしまいましたが、それに見合う価値と空間とホスピタリティを、会員様に本気でお渡しする。そのためには、本来無人ジム展開の設計で生まれた低価格では厳しいということで、今回の価格に行き着きました」と、価格改定の真意を改めてつづっている。