不倫の次は違法広告...「みんなの党」出身議員が悪目立ち 「同僚たちが変な形で話題を振りまくってる」元メンバー呆れ

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   自民党の柿沢未途(みと)・衆院議員が2023年10月31日、法務副大臣を辞任した。東京都江東区の木村弥生区長が選挙中に投票を呼びかける有料のネット広告を出した問題で、柿沢氏が木村氏にネット広告の利用を提案していたことの責任を取った。

   岸田政権では、不倫事案を報じられた自民党参院議員の山田太郎文部科学政務官が10月26日に辞任したばかりで、不祥事が続く。2人に共通しているのが14年に解党した「みんなの党」出身だという点だ。元同僚議員からは「変な形で話題を振りまくってる」というぼやきも出た。

  • 「みんなの党」は「第3極」として注目された。写真は2013年の参院選(写真:Natsuki Sakai/アフロ)
    「みんなの党」は「第3極」として注目された。写真は2013年の参院選(写真:Natsuki Sakai/アフロ)
  • 「みんなの党」は「第3極」として注目された。写真は2013年の参院選(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

会見せずXで「お詫びの申し上げようもありません」

   木村氏をめぐっては、東京地検特捜部が10月24日、公職選挙法違反容疑で区役所内の区長室や木村氏の自宅を家宅捜索するなどして捜査を進めており、木村氏は10月26日に辞職を表明した。

   柿沢氏は辞任に際して記者会見を開いておらず、X(旧ツイッター)に

「本当に申し訳ありません。ご支援・ご指導くださっている皆さまにお詫びの申し上げようもありません」

と書き込んだだけだ。

   柿沢氏は09年の衆院選にみんなの党から立候補し、初当選。維新の党や民進党、希望の党などを転々としながら野党系議員として活動してきたが、21年の衆院選で当選後に自民党から追加公認された。

   タリーズコーヒージャパンの創業者で、参院議員を1期務めた松田公太氏はXで、柿沢氏の辞任の意向を伝える記事を引用しながら

「井上義行、山田太郎、柿沢未途...最近の約1年で元みんなの党の同僚議員たちが変な形で話題を振りまくってる」

と嘆いた。井上氏も「みんな」出身。22年7月の参院選で自民党から出馬して当選したが、世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)との関係が問題視された。

解党時にいた20人のうち議員を続けているのは...

   「みんな」は09年に結党。「第三極」として注目され、一時は36人の国会議員が所属した。その後、渡辺喜美代表と、江田憲司幹事長の対立が激化し、13年12月に江田氏ら14人が離党。この14人と、8月に離党していた柿沢氏の15人が参加して「結いの党」が結党されたが、14年には日本維新の会と合流する形で姿を消している。

   「結いの党」問題に加えて、渡辺氏のDHCの吉田嘉明会長から多額の借り入れをしていた問題が発覚し、「みんな」の党勢は混迷。14年11月に解党した。解党を決めた時点で所属していた国会議員は20人(衆院8人、参院12人)いた。そのうち今でも国会議員を続けているのは井上氏、山田氏、中西健治衆院議員(自民)、松沢成文参院議員(維新)、和田政宗参院議員(自民)、浅尾慶一郎衆院議員(自民)、中島克仁衆院議員(立憲)、杉本和巳衆院議員(維新)、三谷英弘衆院議員(自民)の9人。9人中6人を自民が占めている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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