26歳エースのメジャー挑戦直訴に「NO」 西武の「ポスティング却下」は非情な決断なのか

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   メジャーに移籍するポスティングシステムの申請期間がきょう2023年11月1日から始まった。山本由伸(オリックス)、今永昇太(DeNA)、上沢直之(日本ハム)は利用する可能性が高く、各球団がこの決断を容認していることが報じられている。

   ただ、エース級の投手がメジャー挑戦することは球団にとって大きな戦力ダウンとなる。ポスティングシステムでの移籍は球団の了承が得られなければ実現しない。

   同システムでメジャー挑戦の意向を表明した西武・高橋光成に対し、今オフは「NO」という判断を下したのが西武だ。

  • 球団の判断をどう捉えるべきか(画像はイメージ)
    球団の判断をどう捉えるべきか(画像はイメージ)
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メジャー挑戦を直訴も...

   高橋光成は今季10勝8敗、防御率2.21をマーク。3年連続4度目の2ケタ勝利を達成した。球威十分の直球に加え、フォーク、縦に落ちるスライダー、カットボールの精度が高い。スタミナも抜群で今年はリーグトップの4完投をマークしている。西武のエースとして奮闘する一方、もう一つの夢があった。昨オフにメジャーでプレーしたい思いを球団フロントに契約更改の席で伝えている。

 

   26歳と投手として成熟し、1年でも早くメジャーに挑戦したい思いが強いだろう。ただ、西武としてみれば簡単に手放せない。松井稼頭央監督就任1年目の今季は5位に低迷。19年以来5年ぶりのV奪回に向け、エースの存在は不可欠だ。

   スポーツ紙記者は、「チームが低迷していることが影響していると思います。高橋光は先発で結果を残しましたが、投手タイトルを獲得したわけではなく、誰もが納得するような成績を残したわけではない。球団としてみれば、圧倒的な結果を残してチーム力を引き上げて、初めてメジャーに送り出せるのではないでしょうか。球団によって様々な考えがありますが、西武が非情だとは思わない。気持ちは理解できます」と指摘する。

   来年も西武でプレーすることが現実的な状況だが、気持ちを切り替えられるだろうか。

(中町顕吾)

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