「クマ被害」北海道では農産物で2.6億円 列車と衝突事故も増え「経済損失」深刻に

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JR北海道のクマ衝突は5年間で倍以上に

   ヒグマによる経済的損失では、電車への衝突被害もある。JR北海道が取りまとめた2015~20年のクマ発見と衝突件数のグラフ(図2)を見ると、2015年の24件から、20年には倍以上の56件に増えている。「JR発足以来最多の件数」と、資料で説明している。

   JR北海道では、クマと衝突した時の対応方法として、乗務員と客の安全確保のために車両からは降車せず、保線係員に連絡してハンターを手配し、保守用車両でクマの除去に向かうこととしている。そのため、運行再開までに時間がかかり、損害も大きい。

   同社の2020年調査によると、ヒグマ発見・衝突事故件数が多い地方は旭川支社管内で、道内最多の年間35件。内訳は旭川と稚内を結ぶ「宗谷線」で19件、旭川~網走の「石北線」で16件としている。

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