「最初から謝るつもりないと思う」 ロシアの侵攻「ケンカ」に例えた通販生活、ウクライナ大使に謝罪も...文章にSNSで批判

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   カタログハウスは2023年10月30日、同社が発行する雑誌「通販生活」の表紙に戦争を「ケンカ」に例えるなどした文章を掲載したことに対する、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使宛ての謝罪文を公式サイトで公開した。コルスンスキー氏も31日、自身のX(旧ツイッター)で同社からの謝罪文を投稿。Xではその文面に対し「謝る気がないのでは」などとして批判の声が上がっている。

  • 在日ウクライナ大使館公式X(@UKRinJPN)より
    在日ウクライナ大使館公式X(@UKRinJPN)より
  • セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使(@KorsunskySergiy)公式Xより
    セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使(@KorsunskySergiy)公式Xより
  • カタログハウス公式サイトより
    カタログハウス公式サイトより
  • 在日ウクライナ大使館公式X(@UKRinJPN)より
  • セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使(@KorsunskySergiy)公式Xより
  • カタログハウス公式サイトより

謝罪文に「『戦争中のため、なかなか製品が揃いませんが』は必要?」

   カタログハウスは「通販生活」23年冬号の表紙に、戦争を「ケンカ」と例え、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対し「停戦してください」と呼びかける文章を掲載した。

   これに対し在日ウクライナ大使館はXで

「在日ウクライナ大使館はこのような呼びかけ及び例えを、日本国民及び日本政府の立場に矛盾するものとして強く非難します。ロシアは侵略国家であり、ウクライナから直ちに撤退すべきです。主権国家に対する侵略戦争はケンカではありません。侵略者を宥めることは終戦に導きません」

と抗議した。

   カタログハウスは30日、公式サイトでコルスンスキー氏にお詫びの書面を送ったことを発表。書面の内容も公開した。読者へも「つたない表現で誤解を招いてしまったことをお詫びします」と謝罪している。コルスンスキー氏も31日、自身のXでカタログハウスからの謝罪文を公開した。

   書面では「今さら申し上げるまでもなく、プーチンの理不尽かつ残酷な侵略に対決するウクライナの皆様の崇高な戦いを、私たちカタログハウスは尊敬し、支持しております。およばずながら22年5月からウクライナ製生活用品の通信販売にも力を入れてまいりました(戦争中のため、なかなか製品が揃いませんが)」などとしたうえで、「皆様の崇高な祖国防衛の戦いを『ケンカ』という不適切な言葉で表現してしまいました。皆様が大変な時期にご不快を与えてしまったことを心からお詫びいたします。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪している。

   Xでは「(戦争中のため、なかなか製品が揃いませんが)」という補足を付けていることに対し「謝罪文で括弧をつけるな」「最初から謝るつもりないと思う」「(該当の文章は)必要?」などと批判する声が上がっている。

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