「マッチングアプリで出会う」20代は「家族や友人からの紹介」より多い カップル成約率5割超の理由

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コロナ禍のオンライン出会いに慣れ、違和感が薄く

   J-CASTニュースBiz編集部は、MMD研究所の調査担当者に話を聞いた。

――明治安田生命が2022年11月22日の「いい夫婦の日」に合わせて発表した調査でも、2022年に結婚した5人に1人(22.6%)がマッチングアプリの出会いがきっかけだったと答えています。

今回、マッチングアプリの認知度が25.8%、そのうち利用経験者が39.7%という結果をどうみますか。マッチングアプリが恋人獲得の方法として一般化したと思いますか。

調査担当者 調査の全体感としては、知っている人(認知)が4人に1人で、そのうち利用経験は約4割ですから、すごく高い数値とは言えないと思います。ただ、年代別にみると、20代は認知が45.0%、30代は36.0%、そして利用経験がともに5割を超えていますから、20代~30代に限ると、恋人探しの方法として定着しつつあると考えられます。

――特に20代では、マッチングアプリが、出会う場所として「友人や家族からの紹介」を追い越して2位に浮上しています。広がっているのは時代の趨勢なのでしょうか。

調査担当者 コロナ禍でマッチングアプリの利用が増えたと考えられます。弊社の2021年9月調査では、コロナ前とコロナ後の出会いの手段を聞いていますが、コロナ以前は「職場や学校での出会い」「友人や家族からの紹介」が上位にきていましたが、コロナ後には「マッチングアプリ」が上位にくる結果となりました。

調査時期が緊急事態宣言中だったこともあるのでしょう。外での出会いができなくなり、オンラインでの出会いに移行した人が多くいると思われます。そのため、オンラインでの出会いに慣れた人たちが、違和感なくマッチングアプリを利用していると考えられます。

個人的には、私自身も利用経験があります。何名か実際にお会いしましたが、付き合うまでには至っていないです。

――しかし、マッチングアプリにはトラブルがつきものですよね。2022年10月にMMD研究所が発表したマッチングアプリの調査(2022年マッチングサービス・アプリの利用実態調査)では、「すっぽかし・ドタキャン」「顔写真加工」「性行為が目的だった」などのトラブルが上位にあげられました。

2022年12月に国民生活センターが発表した調査(「愛してるから投資して」っておかしくない!?-マッチングアプリ等で知り合った人に騙されないためのチェックリスト-)でも、詐欺に遭いやすい危険性が指摘されています。こうしたマイナス面についてはどう思いますか。

調査担当者 オンラインでの出会いでは、現在、マッチングアプリが主流になっているため焦点が当てられがちですが、SNSなどの出会いでも同じようなトラブルは起きています。初めての人と1対1で会うことはトラブルが起きやすいので、マッチングアプリに限らず、出会い全般に注意する必要があると考えています。
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