BUCK-TICK櫻井敦司さん急逝「心のどこかで覚悟していた」 最期のライブを見たファンの「一喜一憂」

   ロックバンド・BUCK-TICKの櫻井敦司さんが2023年10月19日に開催されたライブの公演中に体調不良となり救急搬送され、同日夜に脳幹出血のために死去した。24日に公式サイトで発表された。最後となった19日のライブを観覧したファンはJ-CASTニュースの取材に対し、訃報があるまでの数日間の心境について「信じていてもやはり心のどこかで覚悟していたものはありました」と語った。

  • BUCK-TICKの櫻井敦司さん(中央)。バンド公式サイトより
    BUCK-TICKの櫻井敦司さん(中央)。バンド公式サイトより
  • 今井寿さん公式インスタグラム(bucktick_imai)より
    今井寿さん公式インスタグラム(bucktick_imai)より
  • BUCK-TICKの櫻井敦司さん(中央)。バンド公式サイトより
  • 今井寿さん公式インスタグラム(bucktick_imai)より

「ワンフレーズ目で違和感を感じました」

   櫻井さんの最後のライブとなったのは、19日にKT Zepp Yokohamaで行われたファンクラブ会員限定ライブ「FISH TANKer's ONLY 2023」だ。

   話を聞いたのはこのライブに参加した「あゆざかな」(@ayuzakana417)さん。ファン歴は3年で、それ以前も「94年頃の音楽雑誌表紙の櫻井さんに一目惚れしたり、周りの友人の多くがファンでしたので熱心とまではいきませんでしたが、動向は常に目に入っておりました」という。

   あゆざかなさんは24日にXで、「あの日は舞台向かって右手1番後方、照明等を操作する卓?横の柵前で友人と見ていました。双眼鏡は無かったですが私は背が高い方で運の良いことに前方に視界を遮る人はいませんでした」として、当日のライブでの櫻井さんの様子を次のように投稿した。

「1曲目『SCARECROW』のワンフレーズ目で違和感を感じました(登場時のふらつき等は暗くて見えませんでした)初日だし多少の粗はいつもは気にしませんが、声の出し方やハリというか伸びがいつもと明らかに違いました」
「声の違和感やいつもの動きがほぼ無かったとはいえ、マラボーは自分でしっかりとつけていました。SCARECROW→Boy→絶界まで歌い切りました。歌詞が飛ぶなどは無かったと思います。後は他の方が書いてらっしゃる通りです」

「藁にもすがる思いの小さい希望で一喜一憂しておりました」

   あゆざかなさんはJ-CASTニュースの取材に対し、訃報があるまでの数日間の心境を「ファンの方々は痛々しいほどに藁にもすがる思いの小さい希望で一喜一憂しておりました。私もその1人です」と明かした。

「当日からの数日間、(櫻井さんに)近しい方々のSNS投稿、メンバーでベーシストの樋口豊さんのイベントチケット販売が土曜日からあったのが直前にイベント自体中止、何より10年以上、自分がコロナに罹患しても何があってもかならず毎日続けて、モバイル会員向けに更新し続けてくれたブログを金曜日夜にしばらく中断しますとの投稿。このような積み重ねがありましたので、信じていてもやはり心のどこかで覚悟していたものはありました」

   またその間、ギターの今井寿さんのインスタグラム更新に救われたという。

「今井さんのインスタ更新がどれだけ私たちに希望を与えてくれたかわかりません。BUCK-TICKを作り上げた張本人であり、一見何考えてるのかわからない表情や言動の今井さんですがとても優しく、私たちファン(通称おさかな)のことをいの一番に考えてくれる、BUCK-TICKのダイナモです」

   今井さんはインスタグラムで19日、同日の公演中断と翌20日の公演見送りの報告とともに「絶対やるから待っててね」と投稿。20日には缶ビールの画像とともに「とりあえず、ビール飲むか~」と投稿している。

   あゆざかなさんはBUCK-TICKについて「何より、櫻井敦司と4人のメンバーは換えの決してきかない唯一無二の5人でした。今までもこれからも、最強で最高の5人のBUCK-TICKです」と語った。

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