FA候補で「どこのチームも欲しがる」クレバー左腕は? 「能力は圧倒的」識者が太鼓判

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   日本野球機構(NPB)は2023年10月23日、フリーエージェント(FA)有資格者106人を公示した。今オフは何選手がFA権を行使するのか。争奪戦に発展しそうな選手は...。巨人、西武、楽天などでコーチを務めた橋上秀樹氏(57)はJ-CASTニュースの取材に、国内球団で1番人気になりそうな選手を挙げた。

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「能力的にいえば加藤投手が圧倒的に高い」

   今オフのFA戦線は左投手に注目が集まるとした。「左ピッチャーは非常に需要が高く、どこの球団も補強ポイントになる」として、加藤貴之投手(日本ハム、31)、山崎福也投手(オリックス、31)、石田健大投手(DeNA、30)、田口麗人投手(ヤクルト、28)らの名を挙げた。

   橋上氏が1番人気と予想したのが加藤だ。今季24試合に先発して7勝9敗、防御率2.87。抜群の制球力を持ち、昨季は2リーグ制移行の規定投球回数達成者で最少となる11与四球の記録を達成した。今季は開幕投手を務め、先発ローテーションとしてクオリティスタート(6回3点以内)達成率は79.2%だった。

   橋上氏は「能力的にいえば、加藤投手が圧倒的に高いと思います」と指摘し、「どこのチームも欲しがるだけの能力、成績があり、投球スタイル的にセ・パに左右されずクレバーに投げることができる。ポテンシャルは1番高く評価されると思います。先発で長いイニングを投げることが出来るピッチャーなので需要が1番高いでしょ。セ・パでマウンドの違いはあるが、コントロールの良さが特筆すべき能力のひとつです」と評した

   さらに「長いイニングを投げることが出来るので、先発ピッチャーとして計算が立つ。クオリティスタートの達成率も評価が高いと思います。投球フォームのバランスが非常に良いので故障のリスクが少ない。制球力、長いイニングを投げることが出来るスタミナは、投球フォームのバランスの良さからきている。故障も考えづらいし、急に制球力が乱れることは考えづらい。どこの環境に行っても今の能力が出せるので、各チーム手を挙げやすいと思います」と続けた。

「バッティングが評価の対象になる可能性も」

   加藤の投球フォームは力みがなく、マウンドの傾斜を含めて環境の変化位に順応しやすいタイプだという。セ・パどのチームに行っても1年間ローテーションの一角を守れると評価した。

   加藤の次に争奪戦になりそうな選手として山崎を挙げた。山崎は今季23試合に先発し11勝5敗、防御率3.25でチームのリーグ優勝に貢献した。スポーツ紙の報道によると、ソフトバンクが山崎獲得に向けて調査に動いているという。

   橋上氏は「山崎投手は力感なく投げるピッチャーで大崩れしない」と評し、打撃センスがあることからDH制がなく投手が打席に立つセ・リーグの球団からも注目を集めるだろうと予測した。

「セ・リーグの場合、ピッチャーのバッティングが大事になる。チャンスの時にだいたい8番バッターが敬遠されピッチャー勝負になる。意外にピッチャーの打席で得点圏にランナーを置くことが多い。ピッチャーに関してバッティングは二の次だと言われ見過ごされることが多いが、実際ピッチャーのバッティングは大きいと思います。バッティングが評価の対象になる可能性はある。山崎選手はバッティングが好きそうなので、投球にプラスに作用することもあるでしょう」

   注目のFA戦線は日本シリーズ終了後に動き出す。

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