2019年4月19日に東京・池袋で起きた乗用車の暴走事故で妻の真菜さん(当時31歳)と娘の莉子ちゃん(当時3歳)を亡くし、被害者参加制度を使って裁判に参加している遺族の松永拓也さんが2023年10月28日から29日にかけ、X(旧ツイッター)を通じていわれのない誹謗中傷を受けていることを明かした。
「正確に書きます。警察に対し、匿名で私への殺害予告が来ました」
松永さんは車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三受刑者や保険会社に約1億7000万円の損害賠償を求める裁判を起こしていた。複数報道によると東京地裁で27日、受刑者側に約1億4000万円の賠償を命じる判決が出た。確定した場合、賠償金は保険会社が支払うことになる。
一方、一部報道では判決について「元院長におよそ1億4000万円の支払いを命じました」などと伝えており、保険会社に関する言及がないものがあった。
松永さんはXで「【緊急のご報告】」として、判決をめぐる報道を受け、一部で誤解を受け、いわれのない誹謗中傷を受けていると告白した。
「民事裁判の損害賠償は飯塚氏が支払うのではなく、飯塚氏が加入していた損害保険会社が支払います。非常に勘違いしている方が多く、誤った認識で批判、誹謗中傷、また言葉に出来ないほどの、それ以上のご連絡が来ており、身の危険を感じております。ご理解のほどよろしくお願いします」
続く投稿では、殺害予告を受けていることを明かした。
「正確に書きます。警察に対し、匿名で私への殺害予告が来ました。『歳のいった飯塚にお金を払わせるのはおかしいので、近いうち松永を殺す』という旨の予告です」