「26歳最年少」強調されるのは「どう考えてもプラス」 髙島崚輔・芦屋市長が「発信力」を重要視する理由

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問題山積の万博との関係は

―― (プラットフォームの)noteやSNSで発信している「芦屋市長就任100日間の活動のご報告」では、今後の政策課題のひとつとして「JR芦屋駅南再開発事業に取り組みます」とあります。再開発ビルを建築する「特定建築者」として応募していた東急不動産が8月に辞退しました。

髙島: 建設費の高騰問題が非常に大きくて...。特に関西では万博があって、人をほとんどそこに取られているという現状があって、「受けたくても受けられない」といった事業者も多いようです。市の未来のことを考えると絶対に進めなければならない事業であることは自明なので、しっかりと進めていきたいです。

―― 今は再公募のプロセスなんですね。

髙島: これから再公募をしよう、という段階です。再公募するにしても、応募してくださる事業者がいないと意味がないので、どういう形であれば応募していただけるかを考えながら、という状況です。

―― 芦屋市は直接のステークホルダーではないかもしれませんが、当初の予定よりも費用がかさんだり、なかなか万博は大変そうですね。

髙島: 万博の可否については私の立場でどうこう言う話ではないと思いつつ、「関西万博」なので芦屋も他人事ではありません。兵庫県は「ひょうごフィールドパビリオン」を展開することにしています。独自のパビリオンを万博会場の中に立てるのではなく、地域に今ある価値を発信しようとする取り組みです。芦屋市関連では、近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが設計を手掛けた旧山邑家住宅(ヨドコウ迎賓館)が「フィールドパビリオン」になる計画です。

このような、新たにハコモノを立てるという方法以外での参画はありだと思います。芦屋市は法律で定められた唯一の「国際文化住宅都市」です。この魅力を国内外に発信するという点では、無事に開催されれば、良い機会になると思っています。そのためにも、市民も含めて前向きに協働できる環境づくりをお願いしたいですね。

   (インタビュー第4回に続く。10月31日掲載予定です)


髙島崚輔さん プロフィール

たかしま・りょうすけ 芦屋市長。1997年生まれ、大阪府箕面市出身。灘中学・高校卒業後、2015年に東京大学に入学し、後に中退。同年9月ハーバード大学に入学。16年にNPO法人「グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップ」の理事長に就任し、NPO活動強化のために孫正義育英財団の支援を得て3年間休学した。在学中の19年に芦屋市でインターンを経験した。22年にハーバード大卒(環境工学専攻・環境科学・公共政策副専攻)。23年4月の芦屋市長選に出馬し、史上最年少で初当選。同5月に就任。

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