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「家選び」はしっかり、買った「家」は長く大切に

   ――最後に、これから家を買う人、あるいは買い終わった人も含めてアドバイスをお願いします。

小林さん マンション、戸建てを含めて「家」は、多くの人にとっては一番高い資産になります。しかし、買った時はどんなに高かったものでも、いずれ資産価値は下がることはありえます。

でも、決して「損をした」とは思わないでほしいですね。それを補って余りあるものが得られます。家族と一緒に20年、30年と過ごした時間の思い出は、何ごとにも替えられません。おひとりの場合でも、質の良い住宅で優雅な時間を過ごすことは意味があるでしょう。

それだけに、「家選び」はしっかり行い、また、買った「家」は大切に使い続けてほしいものです。そうすることで、家の価値とともに、自分の人生の価値も高まるというものではないでしょうか。

(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)


【小林正宏(こばやし・まさひろ)さんプロフィール】
ニッセイ基礎研究所客員研究員・日本生命保険相互会社顧問 1988年東京大学法学部卒、住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)入社、1996年海外経済協力基金(現JICA)出向、マニラ事務所勤務、2002年米国ファニーメイ派遣後、「フラット35」の制度構築に従事。著書に『通貨の品格』(中央公論新社)、『世界金融危機はなぜ起こったのか』(東洋経済新報社)など

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