「ちょっと時間がかかってもバタバタしないでください」
細野の投球を映像で確認したという岩本氏は「ダイナミック。ドラ1で大卒ですから即戦力。いきなりファイターズ、プロ野球の世界で化けてください。そんな選手です。実際、投球スタイルを映像で見た時にもしかしたら数年かかるかもしれないと。それは伸びしろをまだまだ持っている投手だから。今メジャーで頑張っている菊池雄星(ブルージェイズ)さん。そんな香りがしました」と評し、次のように続けた。
「手足があんな長くてあれだけのサイズを持った選手がいきなりプロで活躍することを願っていますけども、ちょっと時間がかかってもバタバタしないでください。まだ大学を卒業したばかりの選手。将来性という言葉が当てはまる。成長を見せる姿が中堅のピッチャーたち、特に左ピッチャーたちのレベルを上げる。ドラフト会議は戦力になる選手を獲得したい。でも既存の選手たちに好影響を与えるカンフル的な存在もほしい。細野晴希選手は両方持っている」
2位の進藤、3位宮崎に関してはチームの「カンフル剤」として期待。レギュラー争いに参戦することでそれぞれのポジションの選手を刺激し、競争意識が生まれるとした。
岩本氏は「今回ファイターズの既存の選手のレベルを上げるべくそういう選手を指名して交渉権を獲得できた」と振り返り、「クジを2回外して『どうよ新庄監督、小村社長』。最後、稲葉GMの笑顔で70点台のドラフト会議の成績が90点以上にドーンと跳ね上がった。その後はとんとん拍子で良い選手を取れた」と評価した。