2023年10月26日に行われた参議院本会議2日目の代表質問で、立憲民主党の古賀之士参議院議員が岸田文雄首相について「希望の大学になかなか入学できなかった」と浪人歴に触れる場面があり、ネット上で波紋を広げている。
岸田首相は東京大学の受験に3回落ち、早稲田大学に進学したことで知られている。
「必ずしもうまくいくものでもない」
問題となっているのは、古賀議員が岸田首相の所信表明演説から20代への政策が抜け落ちていると批判した流れの一幕。古賀議員は国民の平均収入400万円台は子どもの大学進学の学費負担が厳しいと指摘。
その上で、単線型ではなく複線型のライフスタイルにすれば「1度や2度の失敗をしても何度もやり直しがきくと思いますし、そのことが30歳代以降にも影響を及ぼすことが期待されます」と話していた。
その直後、古賀議員は「総理が希望の大学になかなか入学できなかったと伺っております」と発言。続けて、「総理はその後も頑張られて総理大臣にまでなられたのですが、一般の方々にとって必ずしもうまくいくものでもないでしょう」と指摘した。
また、古賀議員は大学進学がすべてではないとしつつも、「20歳代の経済や暮らしに対する不安を取り除くには20歳代の賃金の大幅な上昇などの若者向けの経済策が必要です」と訴えていた。
古賀議員のこの発言にネット上からは、「国会で記録に残る所で、これ言う必要ありますか?」「国会の場で総理の学歴をディスるってどうなの?」という批判的な声が集まっていた。一方で、「国会質問と関連した話だし、ちゃんと国会答弁の前後を聞いているのかな?」「年齢に関係なくやり直しのきく社会の実現の話なので学歴への揶揄ではないかと」と擁護も寄せられている。