騒動の「オタク用語辞典 大限界」、三省堂が見解発表 「特定の方々を侮辱する意図ない」「刊行までにできるだけ改善」

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   出版社・三省堂が2023年11月21日に発売する『オタク用語辞典 大限界』がSNSで物議を醸している。同社辞書出版部は10月26日、内容に関する多数の問い合わせを受け、公式サイト上で「本書には特定の方々をおとしめたり侮辱したりするような意図はまったくありません」と釈明した。

  • オタク用語辞典『大限界』(PR TIMESより)
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「可能な限り改善させていただきました」

   『大限界』は、名古屋短期大学の学生12人が採集したオタク用語約1600項目に語釈と用例を載せた辞典だ。一般的なオタク用語のほか、「日本の男性アイドル」「K-POP」「2.5次元」「ポケモン」などの種類ごとに全14章で構成される。

   同書はSNSを中心に「気になる」「面白そう」などと話題になった。一方、具体的な作品のキャラクターなどが用例に登場する点に対し「校正めっちゃしっかりしなきゃ」「著作権的にマズくないか」などと批判の声も上がった。

   三省堂辞書出版編集部は10月26日、多数の問い合わせを受け、公式サイトで見解を出した。

   名古屋短期大学准教授で同書の編者である小出祥子氏は、出版する経緯について説明した上で、「本書は、使用者自身が自らの言葉を解説することに特徴があり、彼女たちの視点から見た、日本語の一面を記述したものであるという点をご理解いただければと思います」とコメントした。

   語釈の不備や用例の不適切さに対する指摘に対し、「大変ありがたく、真摯に受け止め、可能な限り改善させていただきました」と報告。また「関係ゼミ生の個人SNSアカウント等に、中傷のようなコメントを直接書き込むことは、どうかお止めください」と呼びかけた。

   辞書出版部も、「(編注:オタク文化の)全容を同時代的に捉えきることは不可能にも思えますが、小出ゼミの編集制作となる本書は、この文化を生きる学生各自の興味・関心から捉えられた、一種の時代的・文化的記録であり証言であろうと思います」と述べた。

「本ページをご覧いただいた方から、種々ご批判をいただいておりますが、本書には特定の方々をおとしめたり侮辱したりするような意図はまったくありません。ただそう解される余地のありうるところは、刊行までの間にできるだけ改善するようにいたしました」

   辞書出版部は、「まだ見落としや、十分に捉えきれていないところもあるかと思います」とした上で、問い合わせフォームを通じて意見を募る。「今後改訂等の機会を通じて検討を重ねてまいりたいと思います」とした。

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