老舗和菓子店に眠る「ケーキの日本画」 8代目店主が再現...SNS驚嘆「すごく素敵!」「実物を見てみたい」

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   戦前に記されたレシピをもとに製作されたケーキの写真が大きな注目を集めている。老舗和菓子店「亀屋良長」の8代目店主・吉村良和さんが2023年10月23日、X(旧ツイッター)で紹介した。

  • 吉村良和さんのポスト(Xより)
    吉村良和さんのポスト(Xより)
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  • 吉村良和さんのポスト(Xより)
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再現ケーキに感動の声「時代の息遣いを楽しめる」

   吉村さんが公開したのは、中央に大きな花のデザインが施されたホールケーキだ。プルーンのような中央の飾り以外は、白いホイップクリームと銀のアラザンで飾り付けられている。複数の絞り口を用いたとみられる様々な形状のクリームが緻密な模様を描き、優美な印象を放っている。

   このケーキは、亀屋良長に戦前から伝わるレシピを再現したものだ。今回、店が創業220周年を迎えたことを記念して制作したという。

「和菓子は日本にあった餅や果物などに中国、ヨーロッパから入って来た菓子を日本人の好むようにアレンジし、江戸時代に大成した歴史があります。 明治になっても新しい素材や技術をとりいれた先人の姿勢には頭が下がると同時に勇気が出ます」

   店の公式サイトによれば、同店では4代目・良長さんの時代から西洋菓子を作り始めており、当時の配合帳(レシピ)にはビスケットやケーキの記録があるという。

   吉村さんは以前から見本帳のケーキを「再現したい」と考えており、21年6月にもXで紹介している。この見本帳が描かれた当時は、砂糖が高価であったため、客は実物ではなく店頭に置かれた見本帳からお菓子を注文していたという。店は注文を受けて菓子を製作した。見本帳のイラストは着物友禅の絵描きや絵師が描いたと、吉村さんは推測している。

   再現したケーキを紹介するポストは、約43万8000回表示され、1800件のリツイート、7000件の「いいね」が寄せられる反響があった。

「西洋文化が入ってきて融合していく時代の息遣いを楽しめるってめっちゃ素敵な取り組み」
「すごくキレイで凝った装飾。実物を見てみたい」
「デザインがすごく素敵!明治時代にこんなお洒落なお菓子があったとは」
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