中日・根尾は「今の形では正直苦しい」岩瀬仁紀氏苦言 制球難を指摘、藤浪との違いも分析

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   プロ野球中日の元投手で野球解説者の岩瀬仁紀氏(48)が2023年10月25日に公開されたユーチューブ動画で、今季から投手に専念している中日・根尾昂投手(23)に言及し「今の形では正直苦しい」との見解を示した。

  • 中日・根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    中日・根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 中日・根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「コントロールの良いピッチャーの方が予測立てやすい」

   根尾は昨季途中に野手から投手に転向し25試合に登板。1ホールドを記録し防御率は3.41だった。今季の登板は2試合に留まり、9月30日の巨人戦では先発を任され6回5安打1失点の力投。チームは8回と9回にそれぞれ1点を獲得し2-1で勝利し根尾に勝利は付かなかった。

   岩瀬氏は中日一筋でリリーフとして活躍。通算407セーブをマークし、最多セーブのタイトルを5度獲得した。04年アテネ五輪、08年北京五輪に日本代表として出場した経験を持つ。18年は投手コーチを兼任し、このシーズンを最後に現役引退した。

   岩瀬氏は根尾の投球に関して「どこが良いかと言ったら的が絞れないところですね。荒れていますから。バッターは予測の上でスイングしてくるけどもなかなかマッチングしなかったから良かった」とし、「コントロールの良いピッチャーの方が予測立てやすい」との見解を示した。

   動画で共演した元中日の英智氏(47)は岩瀬氏の発言を受け「左ピッチャーでどこにくるか分からないようなピッチャーが一流の左バッターを意外と打ち取れるのは恐怖心がプラスされているのと似ているかもしれません。どこに来るか分からないと怖いですから。ファールを打った選手の球筋とスイング軌道を見ていると、ちょっと滑っている真っすぐがあるのかなと」と、根尾の特徴に言及した。

「あれだけフォアボールを出してしまうと...」

   岩瀬氏は制球力を課題に挙げ、現状の根尾を次のように分析した。

「今の形では正直苦しいですね。制球のなかでもう少し抑えていかないと。ちょっと散らばり過ぎているので自分でも計算が出来ていないと思う。バッターも予測がついていないけど投げている根尾投手も自分でどこに行くか計算できていない部分があると思う」

   そして司会者の「阪神時代の藤浪(晋太郎)さんほど(コントロールが)悪くはないでしょ?」との問いには、「その制球とはまたちょっと違う」とし持論を展開した。

「あれだけ荒れていれば、バッターが藤浪と聞いただけで打席に立つのが嫌だと思うピッチャー。根尾投手の場合はそこまでのコントロール(ではなく)、デッドボールという恐怖感はないと思うけど、(打者が)実際打とうとした時に狙い球と合わないので今は抑えている。根尾投手は自分でここに投げられるという風にしていかないと。あれだけフォアボールを出してしまうと1年を通してローテーションに入ろうと思ったらあのコントロールでは正直苦しい。自分でストライクとボールを投げ分けられるようにならないといけない」

   根尾は現在「みやざきフェニックスリーグ」に参加しており22日の巨人に先発。6回4安打2失点でマウンドを降りた。

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