韓国メディア「OSEN」(WEB版)が2023年10月24日、11月に開催されるアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)の特集記事を組み「日本キラー」としてイ・イリ投手(KIA、21)に期待を寄せた。
韓国代表のリュ・ジュンイル監督(60)は24日、東京で行われた記者会見に出席しAPBCのエントリーメンバー26人を発表。9月に開催された中国・杭州アジア大会に続き金メダルを狙う韓国は、国内リーグから投手12人、捕手3人、内野手6人、外野手5人を選出した。26人中17人がアジア大会の金メダルメンバーだ。
監督「アジア大会で金メダルを獲得し世代交代が出来た」
OSENは代表に選出された若き左腕に注目。「APBCに招集されたイ・イリ、日本キラーになるか」などのタイトルで記事を公開し、「日本に強い韓国左腕投手の伝統を守り続けることができるかに注目される」とした。
左腕の「日本キラー」として知られるのはキム・グァンヒョン投手(35)だ。キムは08年北京五輪で日本と2度対戦し、準決勝で8回2失点と抑え込んで勝利投手になり、国内で「日本キラー」のニックネームがついた。
同メディアによると、イは韓国球界期待の若手で、2020東京五輪に19歳の若さで出場。1次ラウンドのドミニカ共和国戦、準決勝の米国戦でマウンドに上がった。23年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場し、1次ラウンドの日本戦でリリーフとして3分の1イニングを投げ無失点で切り抜けたという。
アジア大会では、指にまめができたため代表入りしなかった。今季は国内リーグ戦で28試合に登板し11勝7敗、防御率3.96、156個の三振を奪った。記事では「国家代表にふさわしい成績だった」とした。
OSENによると、リュ監督は会見の席で「目標は優勝で、若い選手たちがどのような競技力を発揮するか気になるところだ。毎試合最善を尽くし、最高のコンディションで試合に取り組むようにする」と意気込み、「アジア大会で金メダルを獲得し世代交代が出来たと思う」と自信をのぞかせたという。
韓国代表は11月5日に招集され、13日までサムスン・ライオンズの球場で強化合宿を行い、練習試合などの実戦練習をするという。