味の素、象印、タイガー魔法瓶 老舗企業のロゴ「昔と今」驚くほど変わっていた

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   味の素グループ(東京都中央区)は2023年10月12日、世界中で販売している主力商品のうま味調味料「味の素」のグローバルブランドロゴをリニューアルすると発表した。同社は企業ロゴも2017年、一新している。

   味の素グループをはじめ、日本の老舗企業の中には、創業当初に使われていた企業ロゴを時代に合わせて変えてきたケースが見られる。J-CASTニュースBizでは、こうした企業のロゴの変遷を追ってみた。

  • 「味の素」の新ブランドマークではお椀マークを採用(画像提供:味の素グループ)
    「味の素」の新ブランドマークではお椀マークを採用(画像提供:味の素グループ)
  • 味の素グループのコーポレートロゴの変遷(画像提供:味の素グループ)
    味の素グループのコーポレートロゴの変遷(画像提供:味の素グループ)
  • 象印マホービンの企業ロゴの変遷(画像提供:象印マホービン)
    象印マホービンの企業ロゴの変遷(画像提供:象印マホービン)
  • タイガー魔法瓶の企業ロゴの変遷(画像提供:タイガー魔法瓶)
    タイガー魔法瓶の企業ロゴの変遷(画像提供:タイガー魔法瓶)
  • 「味の素」の新ブランドマークではお椀マークを採用(画像提供:味の素グループ)
  • 味の素グループのコーポレートロゴの変遷(画像提供:味の素グループ)
  • 象印マホービンの企業ロゴの変遷(画像提供:象印マホービン)
  • タイガー魔法瓶の企業ロゴの変遷(画像提供:タイガー魔法瓶)

「美人マーク」と「お椀マーク」

   味の素の創業は、明治時代の1908年。商品ロゴに登場したのは、割烹着姿の女性だ。「味の素」の文字が入っており、通称「美人マーク』と言われているという。同社のウェブサイトでは、以下の説明がある。

「このデザインには、料理用の調味料であることを伝える目的と、『家庭に親しまれるように』という願いが込められています。その後、1973年(昭和48年)まで60年以上にわたって使われ続けました」

   同じく創業当時から使われているのが、「お椀マーク」と呼ばれるものだ。商店のホーローの看板に使われたり、商品に企業ロゴとして描かれたりしてきた。現在のグローバルブランドロゴは、この「お椀マーク」の系譜にある。海外の人がパッと見て、覚えやすいかもしれない。

   次に象印マホービン(大阪市)の企業ロゴの変遷だ。創業は1918年。戦前から1953年までは、絵柄は多少変わっているものの一貫して「王冠を被った象(Elephant Crown)」がモチーフに使われている。同社ウェブサイトでは、

「子どもたちにも人気があり、寿命が長く家族愛も強い象のマークを使用することにしました。象は主な輸出先である東南アジアでも親しまれ神聖視されていたことから輸出用には王冠を載せた象のイラストと『ELEPHANT&CROWN』の商標を用い、これを商標登録しました」

と解説。言葉が通じない国でもシンボルマークとして商品認知につながったことを伝えている。

   これが1958年、デフォルメされたかわいらしい象のマークに変わった。さまざまな広告・宣伝活動で認知度が高まり、1961年には広く日本国内に認知されるようになったという。この年「象印」のブランド名を冠して、社名を「象印マホービン株式会社」に変更した際に、象の鼻を短くするイラストにしたと同社サイトで説明されている。その後、若干の変化はしているが、現在までこの絵柄が踏襲されている。

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