高品質スーパー・成城石井が販売するスナック「成城石井 生産者限定ポテトチップス」について、パッケージに生産者の写真が掲載されており、たびたび更新もされるとして「ポテチの袋を通して生産者の成長を見られるなんて素敵」「好印象」とX(ツイッター)で話題になっている。
バイヤーは広報を通じて取材に、当初は親子で写っていたと明かす。詳しい背景を聞いた。
「親戚のおばちゃん目線になっちゃうね」
生産者限定ポテトチップスは、北海道産のじゃがいも「トヨシロ」を使用して塩のみで味付けされている。内容量は145グラムで公式通販の価格は税込み314円だ。
パッケージには、笑顔で畑にたたずむ生産者の写真が採用されている。デザインをめぐっては、長年購入を続けているXユーザーが2023年10月下旬、現行商品と過去2種を比較する形で好意的に紹介したところ大きな話題を呼んだ。
Xでは「ポテチの袋を通して生産者の成長を見られるなんて素敵」「写真を使い回さず毎年撮ってるん好印象笑」「親戚のおばちゃん目線になっちゃうね」と評する声や、「写真もだけど内容量がこの5年で変わってないのが良い」との見方も寄せられている。
商品のこだわりや売れ行きについて成城石井(神奈川県横浜市)のバイヤーは広報課を通じて24日、
「品種や産地を謳った商品はございますが、生産者を限定したポテトチップスは珍しいかと存じます。原料に限りがあるため毎年数量限定での発売になりますが、おかげさまで毎年10月中頃に発売して1月にはほぼ完売となっております」
とJ-CASTニュースの取材に答えた。発売経緯は次のように述べる。
「2016年に成城石井オリジナルのポテトチップス開発に着手した際、『作り手の顔が見える、安心で質の高い原料を使用したものを作りたい』という想いから生産者限定のポテトチップスを発売するに至りました」
当初は「先代社長のお父様も一緒」だった
パッケージに関しては「『生産者の顔が見える』という最大の特長をわかりやすくするため」写真を使用したといい、写真を更新する背景は、
「発売当初のお写真は先代社長のお父様も一緒に写られたものでしたが、その後社長が代変わりされるとのことで現在のおひとりのパターンでパッケージをリニューアルしたところ、お客様より好評なお声を頂いたので、機会があるごとに変更しています」
と説明。更新のタイミングは「何年ごとというような時期は決めてはおりません」という。
反響の大きさには驚きつつ、「この商品を楽しみにしてくださっている方がたくさんいらっしゃることを非常にありがたく感じています」と伝える。
今後については、「商品の特性上、通年商品をご用意することはできないのですが、来年以降も新じゃがの季節に合わせて継続して販売していきたいと考えております」と意気込む。下記のようにも伝えた。
「我々と同じような気持ちで商品を愛してくださる方がいらっしゃることを大変うれしく感じております。今後も皆様のご期待に沿える商品を開発していきたいと思います」