2021年度のリサイクル率は86.0%
一方で、住宅からごみとして出されたたペットボトルは、自治体と契約する回収業者が集め、中間処理施設に運んで圧縮する。運んだ後に重要になるのが「容器包装リサイクル法制度」だ。集められたペットボトルは容器包装リサイクル協会を通じ、リサイクル事業者による入札にかけられる。
PETボトルリサイクル推進協議会の2022年の調査によると、2021年度のリサイクル率は86.0%(図3)で再資源化の用途は「シート」が12万トン、繊維が6万4500トン、「ボトル to ボトル」が11万7600トンとなっている。
同協議会広報は取材に対し、「リサイクル率は、ペットボトルの国内と海外の再資源化率を販売重量で割って(算出して)いる。夏が暑いと販売重量が増え、母数が増えるために数値が上下する。また、海外の再資源化率の上下も関係がある。しかし、一貫して国内の再資源化率は、右肩上がりになっている」
と答えた。また、飲料メーカーが「ボトルtoボトル」を強く推進しており、シートや繊維から用途を転換しているため、近年は数字が高まっているとも説明した。
自治体の中では、神奈川県箱根町、埼玉県吉見町、兵庫県姫路市、東京都港区が「ボトル to ボトル」に取り組んでいる。