プロボクシングのIBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ、31)が引退表明から一転、現役続行の意思を示した。地元プエルトリコメディア「PrimeraHora」(WEB版)が2023年10月21日に報じた。
同メディアによると、ロドリゲスは17日にSNSで理由を明確にしないまま現役引退を表明。ところがその後、トレーナーを務めるジェイコブ・ナハル氏に引退を撤回し現役を続ける意思を伝えたという。
「ベスト対ベストの試合を提供するつもりだ」
記事ではロドリゲスが引退を表明した理由に言及。IBF王者であるロドリゲスは、他団体のWBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ、27)との2団体王座統一戦を望んでいたが、IBFからIBF王座の防衛戦を行うよう指令が下り、これを不服として引退表明したとした。
ロドリゲスは21日にインスタグラムを更新。WBC王者サンティアゴ、WBA王者・井上拓真(大橋、27)、WBO王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア、32)の写真を添付し、今後他団体王者との王座統一戦を目指していくことをアピールした。
「これは私のウェイト(バンタム級)のチャンピオン全員に宛てたものだ。私たちは勝つことが分かっている『形式的』あるいは『ソフト』な試合はやめてタイトルを統一するつもりだ。この階級では並外れたことをしなければ注目されない。私たちは大衆が望むもの、ベスト対ベストの試合を提供するつもりだ」などのコメントを投稿した。
ロドリゲスはIBF世界バンタム級王者時代の19年5月に行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)で井上尚弥(大橋、30)と対戦して2回TKO負けを喫し王座から陥落した。
20年12月に行われたWBC世界バンタム級暫定王者決定戦でレイマート・ガバリョ(フィリピン、27)に1-2の僅差判定で敗れ再起戦を飾れなかった。22年10月にIBF世界バンタム級挑戦者決定を制し、23年8月のIBF同級王座決定戦で判定勝利を飾り王座返り咲きを果たしたばかりだった。
.@ERodriguezManny's sharp right hand did the trick ??????
— SHOWTIME Boxing (@ShowtimeBoxing) August 9, 2023
Watch Rodriguez return to the ring SATURDAY on @Showtime. #RodriguezLopez pic.twitter.com/Blc40kDHso