ソフトバンク戦力外・森唯斗、移籍候補はパ2球団、セ3球団 元楽天ヘッド「争奪戦になるくらいのポテンシャル」

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   プロ野球ソフトバンクは2023年10月22日、森唯斗投手(31)ら7人に来季契約を結ばないことを通知したと発表した。18年に37セーブで最多セーブのタイトルを獲得し、3年連続で30セーブ以上を挙げた右腕の戦力外通告。楽天でヘッドコーチを務め西武などでもコーチを務めた橋上秀樹氏(57)はJ-CASTニュースの取材に「1軍の戦力として使えるだけのポテンシャルはある」とし、複数の移籍候補を挙げた。

   4年契約の最終年の今季は先発に転向し6試合で2勝3敗、防御率4.60。2軍では12試合に登板して5勝5敗、防御率は1.54だった。10月7日に行われたファーム選手権に先発し3回3安打1失点とチームの日本一に貢献した。

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「本人も寝耳に水の状態だと思います」

   橋上氏は森の戦力外について「正直驚きました。本人も寝耳に水の状態だと思います」とし、「ファーム選手権に先発させたことを考えると、戦力外の選手の扱いではない。実績のあるピッチャーをファーム選手権で投げさせて戦力外にするというのはなかなか考えづらい。ファーム選手権の時点では戦力外として考えていなかったのではないでしょうか」と推測した。

   今季1軍の出場は6試合にとどまったが「1軍の戦力として使えるだけのポテンシャルはある」と評価し、「年齢もそれほどいっていないし、どのチームに行っても戦力になるでしょう。それほど使いべりをしている感じもない。どの球団も欲しがるくらいの技術的なものはある。あとは条件的面。森選手のモチベーションとしては『ソフトバンクを見返したい』という思いが強いと思います」との見解を示した。

   移籍候補としてパ・リーグ2球団、セ・リーグ3球団を挙げた。ただ、セ・リーグは指名打者制(DH)がないため、先発に配置された時に打席に立つ可能性があり負担が大きく、中継ぎや抑えでの起用ならば打席に立つ可能性が少ないためそれほど不安はないだろうとの見解を示した。

   このような背景から移籍先の筆頭として楽天を挙げ、2番手をロッテとした。

「楽天は松井(裕樹)投手が抜ける可能性が高いので、抑えとしてはまるかもしれない。31歳という年齢を考えれば魅力がある。仮に松井投手が抜けなくても中継ぎ投手が手薄であることには変わりがないのでセットアッパーに入ってもらっても良いでしょうし、先発に回ってもらっても構わない。楽天はピッチャーで苦労していたので整備が必要となってくる。ロッテも十分にあると思います。戦力として使えるポジションがある」

   セ・リーグではDeNA、巨人、ヤクルトを挙げた。

   橋上氏は「セットアッパーや抑えでの起用を考えている球団であれば手を挙げると思います。森選手もそれだと打席に立つ心配がないので安心かもしれません。投手が補強ポイントのヤクルト、巨人、DeNAは十分に調査をすると思います」とし、「争奪戦になるくらいのポテンシャルを持ったピッチャーで幅広く起用できる」と評価した。

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