渋谷区「ハロウィーン」迷惑行為を規制 センター街、駅近商店は売り上げ増を期待できるか

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   ハロウィーンの時期、東京・渋谷駅前は仮装した人たちが押し寄せ、大混雑する。過去にはトラブルも発生した。渋谷区は2023年10月、「注意・渋谷はハロウィーン会場ではありません」という看板を設置。また路上飲酒の禁止区域を設定し、迷惑行為を規制しようと躍起だ。

   地元の商店街はこれまで、混雑と迷惑客に悩まされることがあった。今回の区の対策は、効果を発揮するだろうか。渋谷駅周辺の商業施設を取材した。

  • ハロウィーン当日はスクランブル交差点も大混雑になる(写真はイメージ)
    ハロウィーン当日はスクランブル交差点も大混雑になる(写真はイメージ)
  • 図1 公共の場所における飲酒制限区域(出典元:渋谷区)
    図1 公共の場所における飲酒制限区域(出典元:渋谷区)
  • ハロウィーン当日はスクランブル交差点も大混雑になる(写真はイメージ)
  • 図1 公共の場所における飲酒制限区域(出典元:渋谷区)

18時過ぎは「路上の混雑でお店に入れない」

   区では、渋谷センター街を中心に路上飲酒禁止エリアを設定し、10月27日~11月1日に路上飲酒を禁止。また10月28日と10月31日は酒類の販売自粛を行う。

   規制強化の中で、ことしのハロウィーンがやってくる。迷惑客がいなくなれば、商店は安心して営業し、売り上げアップにつなげることができるのだろうか。

「大体のお店は安全に安心して営業するには、ほど遠いと思います」

   渋谷センター商店街振興組合の鈴木達治理事長は、J-CASTニュースBizの取材にこう答え、詳しく話してくれた。

「18時頃以降は、そもそも一般のお客様が路上の混雑でお店に入れない状態となるので営業自体が難しくなります。また、飲酒規制は行なわれていますが、23時頃以降になると、泥酔した迷惑客による店舗敷地内への排泄物の放置、割れた瓶やゴミの散乱等の被害が例年ひどいので、このハロウィーン騒動が無くならなければ安心しての営業活動は出来ない状態です」

   また、あるコンビニエンスストア社員は、「営業は行うが酒類の販売はしない」としたうえで、「これまでのハロウィーンでは、店内で飲酒する人や寝る人がいて、対応を考えたらマイナスの経済効果だった」と、過去の酒類販売時を振り返った。

   商業施設の渋谷ロフトでは、ハロウィーン当日の10月31日だけ閉店時間を19時に繰り上げる。広報は、「2019年から同じ対応を取っている。路上の大混雑によって、店舗従業員や利用するお客様が帰宅困難にならないように、閉店時間を繰り上げております」と答えた。

   一方、MEGAドン・キホーテ渋谷店は、酒類販売を自粛しながら24時間営業するという。

「8月24日にオープンした『ドミセ渋谷道玄坂通店』が目の前にありますので、2店舗で人流を分散できるよう両店舗でハロウィーングッズを展開します」
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