「お荷物」呼ばわりまでされたANA「空飛ぶウミガメ」 2年越し「フル稼働」に見るハワイ復調

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日本からのハワイ訪問客は「コロナ前」4割にとどまるが...

   ハワイを訪れる観光客数は回復途上だ。ハワイ州産業経済開発観光局(DBEDT)の統計によると、23年8月に日本からハワイを訪れた人は6万4155人。22年8月の3万1151人からは倍増したが、「コロナ前」の19年8月(16万728人)と比べると39.9%の水準にとどまっている。ただ、ANAの岡功士・成田空港支店長によると、年末年始のホノルル線の予約状況は「現段階でもコロナ前の9割程度」で、「需要はある程度戻ってきている」としている。

   急激に進んだ円安は逆風だが、必ずしも現地で財布のヒモが固くなっているわけでもないようだ。日本人観光客1人あたりの1日の消費額を見ると、23年8月は231ドル(約3万4600円)。22年8月は240ドル(約3万6000円)、19年8月は228ドル(約3万4200円)と、コロナ禍の前後で大きな変動はみられない。

   この日の成田空港第1ターミナルには、A380の1号機~3号機が一堂に会し、搭乗ゲートでは「ホヌ」のキャラクターが乗客を見送った。1号機はハワイの「空」を連想させる、ANAのイメージカラーでもある濃いブルー、2号機はハワイの「海」をイメージしたエメラルドグリーンが特徴。3号機はハワイの「夕陽」をイメージしたサンセットオレンジで彩られている。

   A380には乗客520人が乗れる。2階席(アッパーデッキ)には、ファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席を配置。1階席(メインデッキ)にはエコノミークラス383席がある。3号機にとっての初便となるNH182便には、乗客320人が搭乗。そのうち座席を使用したのは乳児8人を除く312人で、搭乗率は60.0%だった。クラス別の内訳はファーストクラス8人、ビジネスクラス53人、プレミアムエコノミー58人、エコノミークラス193人だった。21時24分頃、ホノルルに向けて出発した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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