広島の負けにつながった「消極的過ぎる」シーン 田尾安志氏が苦言

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    プロ野球中日、西武、阪神でプレーした野球解説者・田尾安志氏(69)が2023年10月19日に公開したユーチューブ動画で、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦を分析し、敗れた広島を「消極的過ぎた」と評した。

    阪神は初回、先発・伊藤将司投手(27)が小園海斗内野手(23)にタイムリーを許し先制された。2回にシェルドン・ノイジー外野手(28)が1死1塁の場面でライト前に運び、これをライトの末包昇大(27)が後逸。1塁走者の佐藤輝明内野手(24)が一気にホームを陥れ同点に追いついた。

  • 阪神の本拠地・甲子園球場
    阪神の本拠地・甲子園球場
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「今日のゲームはどちらに転んでもおかしくなかった」

    1-1で迎えた9回、1死走者なしから大山悠輔内野手(28)が2塁打を放ちサヨナラのチャンスを演出。佐藤は三振に倒れ、2死2塁となったところで広島ベンチはノイジーを申告敬遠で歩かせた。続く坂本誠志郎捕手(29)はストレートの四球で2死満塁となり、木浪聖也内野手(29)がライト前にサヨナラ打を放ち2-1で勝利した。

    阪神はアドバンテージの1勝を含め3勝0敗とし、日本シリーズ進出へ王手をかけた。

   田尾氏は「今日のゲームはどちらに転んでもおかしくなかったが、9回の守りに入った広島カープがちょっと消極的な感じがあり過ぎた」と振り返り、9回にノイジーを申告敬遠したシーンに言及した。

    「ノイジーとは勝負すると思ったのですが、最初(2回)にライト前にヒットを打たれているというのが頭をよぎったのですかね。ちょっと弱気だなと思いました。ノイジーと坂本を天秤にかけたということだと思います。それと1塁ベースを埋めてホースアウトという形を作るということにもあったかもしれません。案外と坂本はこういう場面でしぶとい。栗林(良吏)が坂本に対してストライクが入らなった」

    一打サヨナラの場面で三振に倒れた佐藤については「三振をしましたけれども崩れた空振りではなかったので明日以降期待が持てるなという内容の三振だったと思います。悪い時の三振ではなくて調子は悪くないけれども三振をしたという打席でした」と評価した。

    初戦は広島に先制を許すも逆転に成功して4-1で勝利。第2戦は劇的なサヨナラ勝利で接戦を制した。第3戦は、阪神が大竹耕太郎(28)、広島は床田寛樹投手(28)が先発のマウンドに上がる。

    田尾氏は「今日のゲームを振り返るとロースコアの好ゲームになった。このゲームはできたらカープがとらなければいけなかった。さすがタイガース。今年ぶっちぎってトップでゴールを切ったチーム。1点を争うゲームには強い」とし、「明日も今日のようなロースコアに持ち込まないとカープに勝ち目はないという気がする。(阪神が)大量点を取られる予想ができない。」との見解を示した。

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