喫煙者の嘆き「苦労することは、度々」
愛煙家の肩身が年々狭くなることに対し、喫煙者はどのように思っているか。J-CASTニュースBiz編集部では2人に取材した。広がっていく鉄道の禁煙に「賛成・反対」か、愛煙家として苦労や不便を感じるか、感じる場合はどのような点か、を聞いた。
20代の男性Aさんは禁煙措置の拡大に「反対」だ。2024年に予定されている東海道新幹線車内の喫煙ルーム廃止について、「驚きました」と言う。
「非喫煙者への配慮として喫煙ルームを設けたと思うのですが、それすらも撤去するのは過剰な制限だと思いました」
と話した。
「喫煙所がないことで苦労することは、度々あります」とAさん。規模が大きな駅では、まず案内板探しに時間を要し、喫煙所が離れている場合はタバコを吸うこと自体を諦めることもあると明かす。さらに禁煙が推進されれば、より苦労が増えるだろうと考えている。
30代男性Bさんは、禁煙措置の拡大に「部分的に反対」。東海道新幹線車内の喫煙ルーム廃止については、例えば蒸気式タバコや水蒸気を吸う喫煙具など、「健康被害が確定していない」と本人が主張するものの喫煙スタンドを残すといった「柔軟な分煙の対応をしていただけなかったことは残念」という。
電車や新幹線に乗る1、2時間程度ならタバコは我慢できるが、3時間以上は「自信がない」とこぼした。
「羽田空港や関西国際空港では喫煙所が各所に設置されているが、鉄道は在来線、新幹線などのホーム周辺には喫煙所がない」
Bさんは、こうした喫煙者への対応に違いがある点を指摘した。
(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)