「ワーキングホリデー」オーストラリアは半年で200万円稼げる 時給低く円安の日本を飛び出す

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   東京都の最低賃金は、時給1113円――。2023年10月1日に改正された金額だ。41円の引き上げとはいえ、一方で物価上昇が続く。これで貯金に回す余裕が持てるかは、微妙だ。

  • オーストラリアはワーキングホリデーで魅力
    オーストラリアはワーキングホリデーで魅力
  • (図1)2019年から2023年までのワーホリ渡航者の推移(出典元:リアブロード)
    (図1)2019年から2023年までのワーホリ渡航者の推移(出典元:リアブロード)
  • (図2)ワーホリ渡航者の人気留学先ランキング(出展元:リアブロード)
    (図2)ワーホリ渡航者の人気留学先ランキング(出展元:リアブロード)
  • オーストラリアはワーキングホリデーで魅力
  • (図1)2019年から2023年までのワーホリ渡航者の推移(出典元:リアブロード)
  • (図2)ワーホリ渡航者の人気留学先ランキング(出展元:リアブロード)

最低賃金は東京の2倍

   海外留学の手配代行サイト「スマ留」を運営するリアブロード(東京都渋谷区)が2023年3月14日に発表した調査結果によると、新型コロナウイルスに伴う渡航制限が緩和された2023年4月、ワーホリビザの渡航者が2022年から3倍以上に増加した(図1)。発表資料によると、理由の1つとして「『出稼ぎ留学』という新しい留学スタイルが登場したことが考えられます」。円安の影響で、行先の通貨の為替相場が対円で上昇していれば、そこで稼いだお金を日本円に変換して高い収入を得られる。

   人気渡航先は、1位オーストラリア、2位カナダ、3位ニュージーランドだ(図2)。最低賃金を見ると、オーストラリアは時給23.23豪ドル(2217円:2023年7月から)。カナダ・バンクーバーは同16.75カナダドル(1838円:2023年6月から)、トロントが同15.50カナダドル(1701円:2023年10月から)、ニュージーランドは同22.70ニュージーランドドル(2007円:2023年8月時点)。いずれも日本の最低賃金の1.5~2倍ほど高い。

100万円貯金して帰国

   ワーホリの留学を手配する業者を取材した。オーストラリアの場合、ワーホリで働ける仕事の種類はホテルの清掃や野菜の収穫、ファストフード店での販売員、寿司レストランでのアルバイトなどがあるという。時給は最低賃金を超えるものもあり、特に「ミシュラン」で星がつくような寿司レストランでは、語学能力は必須になるが高給だそうだ。

   一方でオーストラリアでは、ワーホリで1週40時間のフルタイムでの就労が認められている。単純に週40時間働いたとすると、収入は1か月で35万円程度(2217円×40時間×4週)になる。3か月で約106万円、6か月働くと約210万円の計算だ。時給が最低賃金よりも高額なら、収入も当然アップする。生活費を抑えて、100万円の貯金を持って帰国する留学者も少なくないという。

   ただし、海外で仕事を探すときは注意が必要だ。外務省ウェブサイトの「特殊詐欺事件に関する注意喚起」を見ると、現地で知り合った日本人に「海外で短期間に高収入」や「簡単な翻訳作業」などの名目で高収入をうたう仕事を斡旋され、旅費・滞在費を肩代わりする名目で東南アジアに送られ、「特殊詐欺事件」に加担して現地警察に逮捕される人も少なくないのだという。

   なお、「2023年春のワーキングホリデー渡航者実態調査」は、海外留学サービス「スマ留」を利用して2023年4月から6月に渡航予定だった1008人を対象に、同年3月10日に調査した。

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