100万円貯金して帰国
ワーホリの留学を手配する業者を取材した。オーストラリアの場合、ワーホリで働ける仕事の種類はホテルの清掃や野菜の収穫、ファストフード店での販売員、寿司レストランでのアルバイトなどがあるという。時給は最低賃金を超えるものもあり、特に「ミシュラン」で星がつくような寿司レストランでは、語学能力は必須になるが高給だそうだ。
一方でオーストラリアでは、ワーホリで1週40時間のフルタイムでの就労が認められている。単純に週40時間働いたとすると、収入は1か月で35万円程度(2217円×40時間×4週)になる。3か月で約106万円、6か月働くと約210万円の計算だ。時給が最低賃金よりも高額なら、収入も当然アップする。生活費を抑えて、100万円の貯金を持って帰国する留学者も少なくないという。
ただし、海外で仕事を探すときは注意が必要だ。外務省ウェブサイトの「特殊詐欺事件に関する注意喚起」を見ると、現地で知り合った日本人に「海外で短期間に高収入」や「簡単な翻訳作業」などの名目で高収入をうたう仕事を斡旋され、旅費・滞在費を肩代わりする名目で東南アジアに送られ、「特殊詐欺事件」に加担して現地警察に逮捕される人も少なくないのだという。
なお、「2023年春のワーキングホリデー渡航者実態調査」は、海外留学サービス「スマ留」を利用して2023年4月から6月に渡航予定だった1008人を対象に、同年3月10日に調査した。