プロ野球横浜、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(64)が2023年10月16日に公開したユーチューブ動画で巨人・中田翔内野手(34)のフリーエージェント(FA)に言及した。
中田は21年シーズン途中の8月に無償トレードで巨人に移籍。巨人3年目の今季は92試合に出場し打率.255、15本塁打37打点を記録した。今季は岡本和真内野手(27)がファーストにコンバートされたことから昨季よりも出場機会が減った。
「フルで試合に出たいという思いはあるだろう」
スポーツ紙などの報道によると、海外FA権を保有している中田は今季3年契約を結んだが、途中で契約の見直しや破棄ができるオプトアウトの条項を結んでいるという。中田は権利行使を熟考しているという。
高木氏は「必要とされてフルで試合に出たいという思いはあるだろうな。キャリアという事を考えた時に『今日は出る、明日は出ない』。そういうことは中田の中では考えられないんだろうな。中田の立場でものを考えるとすると、せっかくFAが使えるんだったら、『どこか取ってくれるところがあったら行使しようかな』と思うよね。これは自然の流れだと思う」との見解を示した。
今季は秋広優人内野手(21)の台頭や、坂本勇人内野手(34)のサードコンバートなど守備の変更がありシーズンの中盤から出場機会が減っていった。9月18日のヤクルト戦が最後の出場となった。
高木氏は「今年の使われ方だとか、体のコンディションの状態、色々考えると(試合に)出たり(ベンチに)入ったりするのも嫌だし、ずっと安定的に使われている方が故障は少ないと思う。レギュラーでずっと出てきた選手だけに。これは出た方がいいのかなと思う」とFA権行使を勧めた。
さらに「手を挙げたら取りたい球団はあると思う」とし、セ・パ4球団の名を挙げた。パ・リーグでは西武、ソフトバンク、楽天を候補とし、セ・リーグは中日の可能性があるとした。
「パ・リーグだったらDHで使おうと思ったら使える。西武は山川(穂高)が抜けそうだしDH、ファーストでも使える」とし、「ソフトバンクは中村(晃)が守っているけれども中村を他で使える。そうなると層が厚くなる」と指摘。そして「楽天という可能性もある。『浅村勝負や』みたいな。(大阪桐蔭高校の)先輩、後輩で『ホームラン王争いや』みたいになったら楽天一気に強くなる」との見解を示した。