巨人戦力外の中島宏之、獲得は「覚悟が必要」 「残り72本」かえってネック、可能性は2球団か

「楽天ならばファーストを守る可能性もある」

   中島は西武に01年から計12年間所属し、現在GMを務める渡辺久信氏(58)が監督時代に米国に渡った経緯がある。橋上氏は西武の現戦力を分析しながら移籍の可能性に言及した。

「西武にはベテランの中村(剛也)選手と栗山(巧)選手がいる。若い選手が出てきているなかで中島選手が加入した場合、扱いにくい存在になってしまうかもしれません。今季はチームの成績が良くなかったので、その点をどう考えるか。渡辺GMに中島選手への思い入れがあれば、中村選手や栗山選手がいるけれども覚悟を決めて獲得する可能性はあるでしょう」

   西武は19年オフに中日から松坂大輔投手を獲得した。松坂は06年オフにポスティングシステムを利用して西武からボストン・レッドソックスに移籍。その後ニューヨークメッツ、ソフトバンク、中日を経て古巣に復帰した。21年シーズン限りで現役引退した。

   また、楽天に関してはヘッドコーチを務めた経験から中島獲得の可能性に言及した。橋上氏は、楽天がメジャーリーグを経験した選手を積極的に獲得した過去があると指摘。中島はメジャーリーグの経験はないが、米国でプレーした経験が評価される可能性があるとした。楽天は10年に藪恵壹投手を、11年には松井稼頭央、岩村明憲の両内野手、13年には斎藤隆投手を獲得した。

   橋上氏は「楽天ならばファーストを守る可能性もあると思います」とし、「来季の補強がどうなるか分かりませんが、右バッターが手薄だという状況は変わっていないので2000本安打を度外視して代打要員、外国人選手が外れた場合のDH、もしくはコンディションが良ければファーストのスタメンというところまでが考えられる」と分析した。

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