維新・馬場代表、8年での政権交代を明言 「できへんかったら解散した方がいい」

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   日本維新の会の馬場伸幸代表は2023年10月17日に行われた広域通信制高校「N高校・S高校」(N/S高)の講義で、政権交代までのスケジュールについて「あと大体8年」と述べ、2031年頃までに政権奪取を目指す考えを明らかにした。

   「ダラダラダラダラやってても仕方ない」として、「もう10年ぐらいでできへんかったら、維新の会は解散した方がいい」とも話した。

  • 「N高校・S高校」(N/S高)の特別講義に出席した野党の3代表。左から立憲民主党の泉健太代表、日本維新の会の馬場伸幸代表、国民民主党の玉木雄一郎代表
    「N高校・S高校」(N/S高)の特別講義に出席した野党の3代表。左から立憲民主党の泉健太代表、日本維新の会の馬場伸幸代表、国民民主党の玉木雄一郎代表
  • 「N高校・S高校」(N/S高)の特別講義に出席した野党の3代表。左から立憲民主党の泉健太代表、日本維新の会の馬場伸幸代表、国民民主党の玉木雄一郎代表

「ダラダラダラダラやっててもね、もう仕方ないですから」

   講義はN/S高が主権者教育の一環として立ち上げた「N/S高政治部」の活動の一環。「野党3党の代表と考える『野党の役割』」と題して、馬場氏、立憲民主党の泉健太代表、国民民主党の玉木雄一郎代表の3人がゲストに招かれた。

   馬場氏の発言は、講義の終盤に生徒から出た質問に答える中で出た。「N/S高政治部」顧問で、司会を務めるLINEヤフーの川邊健太郎会長が

「私も普段、IRで投資家とこういうやり取りしているんですけど、期限を聞かれると一番つらいんですけども...」

と苦笑いする中で、馬場氏は維新が22年3月に打ち出した「中期経営計画」に言及した。中期経営計画では、次期衆院選で「野党第1党を獲得」することをうたっており、23年2月の党大会で打ち出した活動方針では、「これからの10年」のアクションとして「衆議院議員総選挙3回以内での政権奪取」を打ち出している。馬場氏はこういった経緯を念頭に、

「野党第1党になると、国会運営の権限とか、いろいろな部分で大きな力を与えられる。今までにない国会の姿を作っていこうということだ。その先に政権をお預かりするという目標がある」

などと述べ、スケジュールについて次のように話した。

「約10年というスパンを見てますから、あと大体8年とかね、それぐらいの期間で政権をお預かりしたい。これね、ダラダラダラダラやっててもね、もう仕方ないですから。もう10年ぐらいでできへんかったら、維新の会は解散した方がいいと思います」

2025年の参院選前後に「日本の政治って、実は大きく変わり始めるのではないか」

   泉氏は23年5月、次期衆院選での獲得議席が150議席を下回れば代表を辞任する考えを明らかにしている。このことを念頭に

「(21年の衆院選で)100議席を割ってしまった状況から、まずは、僕は最低でも150議席を目指すということは党内で明言して、今そこに向かって取り組んでいる。その議席を手に入れれば、やはり国会の中での対与党の交渉力だとか、すごく変わってくると思っている。まさに景色が変わる。そういう状態を作ることで、より次の政権交代に向けてのステップアップを歩んでいきたい」

と話した。

   玉木氏は、二大政党制による政権交代は現実的ではなく、政権交代は3~5程度の政党で連立政権をつくる「穏健な多党制」が現実的だとの立場。質問に対しても改めて「政権を担うときの形は連立政権だと思う」と答え、「大型選挙ごとに最低2割ずつは、議席数と全国比例の(票)数を増やしていく」計画だと説明。「次の次の衆院選で560万~600万で、今の公明党さんぐらい」の規模を目指すとした。玉木氏は、参院選を機に政局や政権交代が起こることがあるとして、25年の参院選がカギになるとの見方を示した。

「今、実は自民党は参院選で過半数を取っていない。公明党さんを足してやっと...ぐらいなので、次の2025年の(参院選)前後から、私は日本の政治って、実は大きく変わり始めるのではないかと思っている。そのときに飲み込まれないような、しっかりとした立ち位置を得ることができるような政策と組織と議席数を持ったような政党にする」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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