「手間は掛かっても...」胸の内を明かす
開発のこだわりは、より繊細なタッチを実現するため、「まだ製品として採用例のなかった世界最細レベルの繊維」を取り寄せたと説明する。高密度に仕上げられるストッキングの編み機を用いたという。
「ただこの糸は、現在のところタビオでしか使用例がない試行錯誤中のもので、編み機も糸が繊細すぎて(細すぎて)機械に負荷がかかりやすく、生産性が悪く苦労しています(苦笑)」とも伝えた。
販売にあたっては、「傷隠しとして利用したいという方に気づいていただきやすいように、男性の私が着用して、『これくらいカバー力があるよ』という投稿をさせて頂いた」。被写体となる協力者を傷つけてしまう可能性に配慮し、自ら検証したとする。
「傷や痣などで足を出す事に躊躇されている方から非常に多くの反響を得ました」と振り返る。実際、前出の氷月さんも公式の投稿を見て商品購入に至ったとしている。1号さんは気付きを得た今、このような思いも述べた。
「私も頭部を手術し、頭に大きな傷跡があり、それを出すことにどうしても躊躇するところがあります。そして、そういった傷はどんなタイミングで出来てしまうかもわからない、一生付き合わないといけないものです。
その一生付き合わないといけないものに対して、手間は掛かっても傷ができる前と同じように出来る手段・選択肢が提供できるなら、私たちにはそれをする義務があると考えており、反響を頂いた結果、間違っていなかったと思っています」