ラグビーW杯、8強の明暗分けた「ミス」 アルゼンチンとの差は何だったのか...元日本代表が分析

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「イングランド戦に関しても捉える寸前までいった」

「決して精度が低かったわけではありませんが、ラインアウトの成功率がもう少し高ければ、イングランドやアルゼンチンにも勝つチャンスはあったと思います。色々なプレッシャーのなかで難しいところがあったかもしれませんが、ラインアウトの精度がもっと上がれば勝率も上がると思います。バックスに関して言えば、得点を取り切ることが課題として残ったと思います。それ以外はすごく良かったです。相手を崩してフィニッシュまでいければもっと良かったと思います。イングランド戦に関しても捉える寸前までいったと思います」

   さらに「W杯までの4年間はコロナなどの影響もあり、テストマッチが少なかったので強化という部分では難しかったと思います」とし、今後の課題に言及した。

「テストマッチで『ティア1』と言われる世界ランキング上位の国と対戦していくのが大事なことになってくると思います。(ジャパンラグビー)リーグワンは非常にレベルの高いリーグです。そのリーグがもっと盛り上がり、日本の選手が海外のリーグに行って活躍して個々のレベルを上げるというのも日本代表としてのレベルアップだと思います」

   15年W杯に出場した藤田氏は、日本代表は着実に成長していると指摘した。15年W杯では南アフリカを破る大番狂わせを演じ、サモアと米国に勝利し1次リーグで3勝を挙げた。南アフリカ、スコットランドと3勝1敗で並ぶも勝ち点差で決勝トーナメントに進めなかった。

   藤田氏は「現在の日本代表はどんな強豪国が来ても勝負ができるチームだと思います」と評し、自身の経験をもとに日本の進化に言及した。

「2015年はW杯の内容は良かったですが、テストマッチによっては点差が開いてしまうこともありました。今後日本は強豪国のひとつに入ると思いますし、今まで強豪国と言われてきた国は日本とテストマッチや試合をする時はベストメンバーで挑んでくるでしょう。日本は今そういう立場にいます。そこでどのような結果を残すか、どのような強化をしていくかが次のW杯オーストラリア大会につながると思います。日本はベスト8以上を狙える位置にいます」

   今大会惜しくも決勝トーナメント進出を逃した日本。次回の27年W杯オーストラリア大会で雪辱を果たす。

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