東京・杉並にあるラーメン店「のど黒らぁ麺 永屋」の店主が、2023年10月12日公開の人気ラーメンYouTubeチャンネル「SUSURU TV.」の動画に出演し、ネット上のレビューをめぐる騒動について言及した。
店主らによれば、有名ラーメンアワードの審査員が、存在しないメニュー写真や「合成写真」を使用して店のレビューを書いていたという。
「合成もして、食べたことにして、マジで舐めてんな」
発端となったのは、「のど黒らぁ麺 永屋」の9月8日のX投稿だ。グルメレビューサイト「食べログ」で、あるレビュアーから捏造とみられる口コミ投稿をされたとして、名指しで暴露した。
店が公開したレビューページのスクリーンショットには、移転前の店舗で提供していたメニューの写真や、配膳時の風景として、トレーの上でラーメン鉢が浮いて見えるような「合成写真」も使われていた。
レビュアーは、雑誌上でラーメン店のランキングを発表する有名アワードの審査員を務めているという。店は続くX投稿で、同アワードの運営から謝罪を受けたことも明かしている。
問題視された口コミ投稿は、10月13日までに食べログ上から削除されている。
この騒動について、店主は12日、SUSURUさんが公開した「【ガチギレ】あなたは出禁です。許せない。ラーメン評論家に口コミを捏造された。なぜなのか、聞いてみた結果」で改めて言及した。
店で食事を終えたSUSURUさんが、「審査員の方が、永屋さんのラーメンを食べたことにしたって話ですか?」と切り出すと、店主は「そうです」と応じた。
口コミ投稿を発見した際の感想を尋ねられると、店主は「最初見た時、ここでは(トッピングで)豚しか乗せてなかったから、それなのに鶏が普通に乗ってるから、これはここ(永屋の現店舗)じゃねぇなと思って。で、ほかの写真も見たら、UFO(合成写真)もあったから」と振り返り、「合成もして、食べたことにして、マジで舐めてんなと思って」と不満をあらわにした。
「『投稿を消せばいいんだろ』みたいな」
店主の訴えを聞いたSUSURUさんは、「1個そういうことがあったら、今まで食べてきラーメンも本当に食べたのか?とか、他の人が撮ったんじゃないか、みたいな話になってくるじゃないですか」と指摘し、レビュアーの行動に「個人的にもちょっとビックリするというか。そんなことする方だと思ってなかったので」と驚いている。
店主はレビュアーに連絡を取ったものの、いまだ返事や謝罪を受けていないという。
9月にXで告発した経緯について、「僕もいずれ(アワードに)出たいなと思ってたんだけど、この先出れねぇなと、その覚悟で、どうしても許せないから」と話し、「何もなかったように今までの活動してるみたいだけど、それ見るたびに『投稿を消せばいいんだろ』みたいな。だからどうしても納得いかない」とレビュアーを非難した。
SUSURUさんも、「やっぱ食べてないラーメンを食べましたっていう体で審査をやるっていうのは、それはおかしいんじゃないかなと思う」とコメント。そのうえで、
「食べたことないものや、見たことないもの、聞いたことないことに関して、あれこれ言っちゃいけないよねって思いましたね。僕自身、ちゃんと毎回動画ではラーメン食べて、そのラーメンに対する自分なりの感想を発信するようにしてるんで、反面教師じゃないですけど、教訓にしてこれからに活かしていこうかなと思いました」
と締めくくっている。