巨人・大城卓三のリード、来季は劇的改善? 「阿部監督が今まで我慢していたことを...」元コーチ見解

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   プロ野球巨人の阿部慎之助監督(44)が2023年10月14日からジャイアンツ球場で行われる秋季練習で始動する。新生・阿部巨人はどのように生まれ変わるのか。J-CASTニュースは、巨人の戦略コーチ時代に阿部監督を指導した橋上秀樹氏(57)に捕手の起用法について見解を聞いた。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
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「大城、岸田、山瀬で回してもおかしくはない」

   23年シーズンは大城卓三捕手(30)がレギュラーとして定着し、134試合に出場して打率.281、16本塁打55打点をマーク。3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表にも選出され、侍ジャパンの世界一に貢献した。

   大城に次ぐ46試合に出場したのが岸田行倫捕手(27)だ。2番手捕手として打率.250、2本塁打3打点を記録した。ベテラン小林誠司捕手(34)は21試合の出場に留まり、打率.125で本塁打、打点ともにゼロに終わった。若手の山瀬新之助捕手(22)は5試合に出場して打率.143だった。

   橋上氏は、阿部監督は今季同様に大城をレギュラーに定着させ、2番手に岸田、3番手として小林、山瀬の起用を考えているとの見解を示し、次のように解説した。

「大城選手をメインで起用しピッチャーによって岸田選手と組ませることもあるでしょう。大城選手に休息とともに危機感を与えることも大事。両方の意味を含めて2番手のキャッチャーが必要です。小林選手は3番手で保険だと思います。ただ保険として絶対1軍に置いておく考えはないと思います。3番手のキャッチャーとして1軍のベンチが保証されていた今年とは違うでしょう。大城選手がある程度一本立ちしている感じがあるので、大城選手、岸田選手、山瀬選手で回してもおかしくはない」

「大城のリードに遊び心ができると思います」

   捕手出身の阿部監督が直接指導に当たることで、捕手のレベルアップが見込めるという。来季は捕手出身監督ならではの「色」が出るだろうとした。

「来季は大城選手に『お前に任せるぞ』という場面が増えるでしょう。その分キャッチャーはやりがいを含めて自由が利くようになる。キャッチャーはバッターとの駆け引きなので、監督が結果論でどうこう言うとあまり大胆なことができなくなってしまう。キャッチャーとしてのポジションが確立していると大胆な配球が認められる。失敗した時でも周りが納得できるポジション。認められるかどうかが大事になってくる。来季はキャッチャー出身の阿部監督だからこそ大城選手のリードに遊び心ができると思います」

   さらに「キャッチャー出身だからこそ分かる視点、見えるもがある」とし、次のように持論を展開した。

「今シーズンは阿部監督が大城選手に注意を促すことに原監督の理解を得られないこともあったと思います。言いたくても言えなかったことがあったはず。大城選手が原監督に怒られている時も『それは違う』と思ったことがあったと思います。今まで我慢していたことや伝えられなかったものを周りに遠慮することなく直接伝えられるということは大城選手にとって大きなプラスになると思います」

   スポーツ紙などの報道によると、巨人は阿部監督と3年契約を結び、背番号は原辰徳前監督(65)と同じ「83番」に決定した。

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