中国が禁輸「ホタテ」みんなで食べよう セブン-イレブンやワタミ「応援メニュー」続々

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   中国が日本の水産物禁輸を続けており、国内の漁業者は打撃を受けている。特に影響が大きいホタテの消費拡大を促進しようと、居酒屋チェーンのワタミやセブン-イレブン・ジャパン、官庁の食堂運営受託会社がキャンペーンに乗り出した。

   在庫が余ってしまっているホタテの消費を増やす意気込みだ。

  • セブン-イレブン・ジャパンの「ホタテのクリームグラタン」(画像提供:セブン-イレブン・ジャパン)
    セブン-イレブン・ジャパンの「ホタテのクリームグラタン」(画像提供:セブン-イレブン・ジャパン)
  • ワタミの「ホタテのっけ寿司」(画像提供:ワタミ)
    ワタミの「ホタテのっけ寿司」(画像提供:ワタミ)
  • ホタテの在庫が余っている(画像提供:SANKO MARKETING FOODS)
    ホタテの在庫が余っている(画像提供:SANKO MARKETING FOODS)
  • セブン-イレブン・ジャパンの「ホタテのクリームグラタン」(画像提供:セブン-イレブン・ジャパン)
  • ワタミの「ホタテのっけ寿司」(画像提供:ワタミ)
  • ホタテの在庫が余っている(画像提供:SANKO MARKETING FOODS)

大ぶりのホタテ1トンを使う

   「ワタミ」(東京都大田区)は9月11~9月20日、水産企業と連携してグループ店の「ミライザカ」「鳥メロ」の全国116店舗で、新しいホタテメニューのキャンペーンを開催した。

   「ホタテのカルパッチョ」(税込548円)、「ホタテのガーリックバターステーキ」(同768円)、「ホタテのっけ寿司」(同768円)など。ミライザカと鳥メロ各店で、4種ずつのホタテ新メニューが並んだ。

   ワタミの広報はJ-CASTニュースBizの取材に対して、「水産業者から中国に出荷する予定だった大ぶりのホタテ1トンを使ったキャンペーンでした。おすすめメニューとして提供し、お客様からも好評をいただきました」と話した。

   なお10月23日から、第二弾キャンペーンを同じグループ店舗で実施予定だ。広報は「ホタテ業者の在庫増が苦しいということで、今回もホタテのキャンペーンとなります。9月のキャンペーンで好評だったメニューに新メニューも加えて、提供する予定」と答えた。

漁業者からの悩みを受けて

   東京・霞が関で財務省や法務省、農林水産省の職員が利用する食堂を運営受託している「SANKO MARKETING FOODS」は『食べるぜニッポン!水産フェア~サカナホタテタベタイ~』を10月2~10月13日に実施。「青森県産ホタテとキャベツのネギ塩炒め定食」や「青森県産ホタテ味噌ラーメン」、「青森県産ホタテココナッツカレー」といったメニューを日替わり・週替わりで提供した。

   農林水産省の「あふ食堂」店長に取材した。使用されているホタテは、本州最北の青森県むつ市大畑町産のもの。以前、同店で行った「産地フェア」でつながりのあった漁業者からホタテの在庫過剰の悩みを受けてキャンペーンを行うことを決めたという。

   今回のメニューでは、ベビーホタテやホタテの稚貝を使ったメニュー構成で、「旨味がギュッと詰まった産地のおいしさを届けて漁業者の一助となりたい」という思いから始めたと店長。特に人気があったのは「ホタテコロッケ」で、連日100食以上出て完売続きだったと教えてくれた。

   コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパン(東京都千代田区)は、ホタテを使用した商品2品を、2023年10月17日から全国2万1442店舗で発売する。「北海道産帆立使用 ほたてめしおむすび」と「北海道産ほたてのクリームグラタン」だ。

   「ほたてめしおむすび」は、一番だしで炊いたご飯で、だしやしょうゆで煮込んだ北海道産ホタテを包み、具材感とだしのうまみが感じられるものとなる。価格は220円(税抜き)。

   「グラタン」はクリームソースにホタテの煮汁を加え、濃厚なホタテの風味が感じられる滑らかなホタテのクリームグラタンとなっている。530円(同)。

   セブン-イレブン・ジャパンのリリースによると、ホタテの消費量については、「今回発売する2品合計で約70トンの北海道産ほたてを使用する見込みに加え、今後も継続して使用することで来春までに総量約130トンの活用を計画しています」とのことだ。

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