「『韓国人に対して不親切じゃないかな』とか『無視するんじゃないかな』とか......」
日本を発つ頃には、「日差しさえ恋しくなりそう」としていた男性。イキテルさんが「どうでしたか、先輩。初めての日本は?」と尋ねると、「とにかく意味深くてよかった」「日本について色々わかることができて、たくさん勉強になった」とした。
日本という国について問われると、「とにかくすごく驚いた。俺が考えていたこと......偏見とかもあったと思うけど、それらが大分破れたんじゃないかと」。
「日本の市民精神、本当に見習うべきもので、明るい笑顔で応対してくれるし、迎え入れてくれて親切を施す姿に本当に感動した。本当に素敵な国だったんじゃないかと、本当に(思う)」
日韓関係について「韓国とは歴史的な絡みもあったし、ぶつかったところもあったけど」とするも、日本での体験で驚いたことが多かったという。
「最初はむしろ反対に思ってたんだよね。『韓国人に対して不親切じゃないかな』とか『無視するんじゃないかな』とか。全然そういうのもなくて、むしろ韓国が好きと言ってくれるし、笑ってくれるし。そういう姿から本当に良い印象を得て、良い気運を得て、帰る気がする」
「本当に美しい国、良い国。そういうふうに思って帰ることができて本当に嬉しい」とした男性は、旅を振り返りつつ、イキテルさんとの別れもあり感極まって涙ぐむ姿もあった。
男性はイキテルさんとハグを交わし、惜しみながら日本を発っていった。