歌手のGACKTさんが2023年10月11日、埼玉県の虐待禁止条例改正案について、X(旧ツイッター)に持論を投稿した。
同改正案は自民党県議団が県議会に提出したもので、小学3年生以下の子供を留守番させたり、子供だけで公園などで遊ばせたりすることを「放置」「虐待」として禁止する内容だった。10月6日の委員会で可決したと報じられると「現実的ではない」「埼玉県では子育てできない」など批判の声が巻き起こり、県議団は10月10日に改正案を取り下げた。
「大切なのは子どもを親が見ないといけない仕組みじゃない」
GACKTさんは埼玉県を舞台にした映画「翔んで埼玉」に出演しており、「翔んで埼玉に出演した繋がりから1つ言わせて貰う」として「埼玉の子ども放置条例の撤回は賢明な判断だと思う」と切り出した。
「この条例が可決されれば共働きやシングルマザーは働きにもいけなくなる。子供を預けるにも更にカネがかかる」
と育児中の人に寄り添うコメントをした上で
「そもそもこの案が出てくるのは日本で子育てをする『リアル』が国が持つ理想とかけ離れてる証拠。大切なのは子どもを親が見ないといけない仕組みじゃなく、子どもがどこにいても守られている安全な環境を国が作ること。そしてそのコミュニティを楽しみ、生き抜ける能力を親が教えてあげること。と、思うんだが」
と私見を投稿。「みんなはどう思ったんだろう?」と呼びかけた。
GACKTさんには
「その通りすぎだし、埼玉県民として思ってたことを影響力ある人が発信してくれるのがすごく嬉しいし有難い。理想を押し付ける前に一般家庭のリアルを見てほしい」
「浮き世離れしてそうなGACKT様が庶民の生活を理解してて、庶民の生活を理解するべき県議が理解してないこの感じ」
「撤回が最適解とは思わないな。再考して実態にあった条例を作る必要はあると思う。現状、夜間や日曜日働いてる方向けに支援ほんと無いし。ちゃんと予算くんで対応して欲しい」
など、様々なコメントが寄せられている。