2024年卒就活生「内定まだ」1割の調査結果 今も続く採用活動「つまずきポイント」探せ

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就活のゴールは内定獲得だけではない

――今シーズンを振り返り、就職・採用活動のあり方について、大学や企業側、あるいは政府や経済団体に「こうしてほしかった」という要望はありますか。

栗田さん2024年卒の大学生の内定率を見ると、政府からの要請にもある現状の就活スケジュールである採用広報開始の3月1日時点で30.3%、採用選考開始の6月1日時点で79.6%と、示されているスケジュールと企業の内定出しの時期の実態が大きく乖離(かいり)し、就職活動の早期化がより顕著になっていることが読み取れます。

この状況に鑑みると、外部環境も大きく変化している昨今、就職活動や採用活動のあり方の見直しを検討していく必要を感じています。

――そのとおりですが、「2025年卒就活生」のスケジュールも、「2024年卒就活生」と同じになると言われています。

「2025年卒就活生」はすでに、サマーインターンシップなどに動いていると思われますが、今年10月以降、どんなことから始めて、どういう点に気をつけていけばいいでしょうか。

栗田さん 就活のゴールは内定獲得だけではありません。大学卒業後に自分がどんな人生を送っていきたいのかを意識しておくことが、とても大事だと思います。

自分らしい充実した人生を歩むために、どのような場所で、どんな人たちと、どのように働き方であることが、自分らしくイキイキと働いていけることになるのかを、しっかりと見つめ、自分なりの選社基準の軸を仮置きしてみてください。

そして、その軸が本当に自分にフィットしているかどうかを、冬のインターンシップなどへの参加を通じ、見極めていくのがよいと思います。

ちなみにですが、自分らしい選社基準の軸は人それぞれ違いますし、就活を通じて、変わっていっても構いません。周囲の人の価値観や考え方に振り回されることなく、自分の価値観に見合った、納得感のある就職活動を行なっていってください。

――2024年卒の就活生の間で話題になったのが、生成AIを就職活動に使うべきかどうかです。エントリーシートの作成や、自己PRの練習などに活用した学生が多い一方、「自分らしさ」が出なくなり、逆効果になるのではと迷う学生も多くいたと聞きます。

栗田さんは、個人的に生成AIを就職活動に使うべきかどうかについては、どう考えていますか。また、リクルート就職みらい研究所で生成AIと就職活動に関する調査をしたことがありますか。

栗田さん 就職活動での学生の生成AIの使用に関しましては、現在、就職みらい研究所でも調査検討段階のため、現時点でのコメントは差し控えさせていただければと思います。また、就職みらい研究所で生成AIと就職活動に関する調査は、現時点ではございません。

(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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