高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
岸田首相の対応はいかがなものか...ハマスの攻撃めぐる投稿、浮き彫りになった「欧米との違い」

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これはテロなので、イスラエルに自制を求めるべきでない

   それにしても、岸田文雄首相の対応はいかがなものか。X(ツイッター)のポストは他の欧米首脳より遅れた。しかも、「ハマス等パレスチナ武装勢力を非難する」と、パレスチナを出してしまった。さらに「全ての当事者に最大限の自制を求める」との結論だ。

   これはテロなので、イスラエルに自制を求めるべきでない。米国、英国、ドイツ、フランス、イタリアの各国首脳は電話会談し共同声明を出したが、ハマスによるテロを非難し、イスラエルに寄り添うとしているので、日本は欧米とはかなりスタンスが違っていることが浮き彫りになった。

   岸田首相は、イスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長とそれぞれ電話会談を行う方向で調整に入った。それで本当に停戦になるなら喜ばしいことだが、岸田首相が話す相手はパレスチナではなくハマスだろう。

   今回の事件は、人質もとられているので解決は長引きそうだ。その結果、ウクライナは欧州で、イスラエルは米国で、北朝鮮は韓国で対応となる可能性もある。その場合、台湾は日本となるが、民主主義対専制主義でまるで第三次世界大戦前夜のようなのに、日本は大丈夫なのだろうか。

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