洞窟探検ツアー死亡、現場はどんな環境なのか 「時には肩まで水に浸かり...」雨でも決行したワケ

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与那国町教委「雨で増水が予見でき、判断ミスがあったのでは」

   日本気象協会のサイトで実況天気を調べると、与那国町は、10月7日ごろから断続的に雨が続き、遭難当時の10日は未明から雨になっていた。

   アクトプロの広報部では、前日から雨が降ったり止んだりする天気だったことを認めたうえで、次のように説明した。

「警報や注意報が出ていないか、水位はどうなっているかのチェックポイントに問題はなく、事前の状況では、気候条件の基準を満たしていました。ただ、事故が起きてしまいましたので、こうした基準がどうなっていたのかということは出てくると思います」

   今後については、事故への対応をしっかりして、その原因を究明したうえで、ツアーを継続するかについて判断したいとしている。

   同社では、公式サイトで事故の説明を続けており、男性の死亡が報じられてからは、次のように述べた。

「現在警察や消防と協力して事故原因の究明を進めている段階ではありますが、弊社が企画運営するツアー中に起こった事故であり、弊社に強く責任があると考えております。何より、お亡くなりになられた参加者のご家族・ご遺族の方々に対しましては誠心誠意を尽くしてご対応させていただく所存です」

   今回の事故について、沖縄県警の八重山署は11日、取材に対し、次のような見方をした。

「洞窟は通常、胸の高さまで水がたまっていると聞いています。詳しい状況は確認していませんが、雨が降ったり止んだりしており、洞窟内で雨水があふれた可能性はあると思います」

   与那国町教委の教育課は同日、事故のあった場所は、アンガイミドゥチと呼ばれる町指定天然記念物の谷川沿いにある小さな洞窟だと取材に明らかにした。

「地下にも川が流れており、石灰岩を溶かして洞窟になり、地上に開口部があります。入口は、腹ばいにならないと入れません。雨が降れば、増水することは予見できたはずで、判断ミスがあったのではないかと思っています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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