リアリティ番組「令和の虎」（Tiger Funding）の受験生版で、31歳の元ホスト男性が応募者として出演した際の動画が、総コメント2万8600件を超えるほどの注目を集めている。
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一触即発となった応募者男性と主宰（受験生版Tiger Funding YouTubeより）
「30代で理三に行けることを証明したい」
受験生版Tiger Fundingは、大学受験や留学などを目指しているものの金銭的な事情によって困っている学生らを対象として審査・出資を行う、YouTubeで配信されているリアリティ番組だ。
物議を醸したのは、63人目の受験生として出演した31歳の元ホストで現在は無職だという男性だ。計5本の関連動画には延べ2万8600件超のコメントが寄せられるなど、大きな反響を呼んでいる。
茶髪をふんわりとセットし黒いシャツ・黒いスーツ姿で登場した男性は、企画の上限となる100万円の出資を求め、「東大理III以外はカス。自学自習で30代で理IIIに行けることを証明したい」などと希望を語った。
ホストとして1～2年ほど働いていたというものの、やや受け答えがおぼつかない様子があるとして、出演者の医師でタレントの木下博勝氏が「トーク力などが足らないのでは」と指摘すると、男性は「売れてないホストなんで」と返答。医学部受験個別指導塾の塾長・細井龍氏は「売れなそうだもんね」などとした。
3本目に公開された動画「『志願者退出』岩井の逆鱗に触れる。東大理III以外カス自学自習で理IIIに行けることを証明したい」では、「令和の虎」主宰の岩井良明氏が激怒する場面もあった。
男性の態度に、出演者らは「ネタで来てんちゃうの？ （出演者らと）喋りたかっただけでしょ、そういうふうに思うよ。ホストの売名行為で来てるんじゃないかなって思っちゃうよ」などと怒りを滲ませた。
男性が「売名行為じゃない。ホスト僕（今は）やってないんです」などと反論するも、細井氏は苦笑しつつ「じゃあなんでホストの格好で来たんだよ」とツッコミ。沈黙する男性に細井氏は「おい、論破されんなよ、お前」とした。
「（お金は）見せてやるだけですか？ 出す気ないんですか？」
個別指導塾の塾長・小林尚氏は、男性について「そもそもさ、30歳超えて人から100万円貸してもらうか投資かわかんないけどしてもらうのに、何の材料も根拠もなく来てる時点で普通にまずやばいです」と指摘し、受験云々ではなく「これから生きていくことに対して僕はすごい強く不安を感じます」とした。
「見た目の印象では」と憤った様子の男性に、小林氏は「準備の話だから。そういう（努力や準備をしていないような）風に見せない準備とか、模試受けた点数だったり過去問解いた実績だったり、じゃあ『何時間今勉強しました』とか、材料持ってくることはわからないですか」とした。
納得のいかない様子の男性に、岩井氏は「（出資者らに）何かを言われたら、『それは僕の間違いでした』って終わらせて、それで次に行こうとするのがクソだろお前！それが一番大事だって言ってんだ、こっちは」と激怒する。
「それでお前生きてきた、31歳まで。よう生きてきたな、お前それで」とする岩井氏に、男性は「ここは応募した人をつぶすところなんすか？」とした。岩井氏は「何言ってんの、お前。ふざけんなよ、てめえ」と声を荒げた。
岩井氏が「もう一回だけ聞くぞ。なんか根拠持ってきたのか、持ってきてないのか、どっちだ」とすると、男性は「持ってきてないです」。岩井氏は「なぜだ？ それでなんでお金を得ようと思えるんだ」と問い詰めた。
男性が「そちら側としても、5分10分しか僕のこと調べてない」と反論すると、岩井氏は「調べてねえよ、1分も1秒も調べてない。調べる必要がねえだろ」と激怒。「じゃあ、この（並べてあるお金は）見せてやるだけですか？ 出す気ないんですか？」とする男性に、岩井氏は「おかしいな、お前。お前には（出資金は）出ない」と宣言した。
「じゃあ帰ります」とした男性に、岩井氏は「帰れや。帰ったほうがいい。とっとと帰れ」と激怒した。なおも席についたまま「僕は東大受けます」などと語った男性を、岩井氏は「早く帰れや、ボケェ」と怒鳴りつけた。
「若者をいじめて楽しいか？」
その後、岩井氏が控え室を訪れ再度話を聞くも、男性は憮然とした表情を浮かべ「俺を潰したい訳ですよね」などと聞く耳を持たない様子だ。
ヒートアップした男性は、岩井氏に対し「若者を潰して楽しいか。若者を潰して楽しんでるんだろ。若者をいじめて楽しいか？」などと捲し立て、一触即発の事態となった。押し問答の末、男性は激怒したまま部屋を後にした。
動画は計3本が公開され、延べ330万回超の再生、2万8000件超のコメントが寄せられるなど、多くの視聴者の注目を集めている。
動画の内容をめぐってネット上では、岩井氏ら出演者に共感する声のほか、企画そのものの構図を疑問視する意見もあり、波紋を広げている。