JNN中東支局長で戦場記者として活動しているTBSの須賀川拓氏が2023年10月10日にX(旧ツイッター)を更新し、パレスチナの武装組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃をめぐる中傷に怒りをあらわにした。
「我慢の限界を超えるときもあるんです」
報道番組「news23」(TBS系)やXでイスラエルから中継をしたり、現地からレポートをしたりしている須賀川氏。10日、Xで寄せられた「偏向TBSは黙っとけ!と言いたい」という投稿に反応した。
須賀川氏は投稿を引用しつつ、「ごめん、何を言ってるかちょっと分からないけど、偏向しているのかどうかは今後、私のTBSのレポートを見た上でご判断ください」と苦言。「そして、ただの誹謗中傷でなければ、貴重な視聴者のご意見として承ります」とつづった。
しかし、その後も「観光旅行ご苦労さん」などという返信が書き込まれ、須賀川氏は「イスラエルの友人と、涙をこらえながら取材している。ガザの友人からも、半分嗚咽しながら電話がかかってきた」と現状を明かしつつ、「はっきり言わせてもらう。ふざけるな」と怒りをつづった。
続く投稿では、こうした中傷に反応する理由について、「自分に対してはどうでもいいんですが、取材した相手をバカにされた気分になるので、我慢の限界を超えるときもあるんです」と説明している。
その後も須賀川氏の元には、「緊迫感がまったく伝わってこない映像ばかり」との批判が。これに対しては、「写真を撮った数十秒後にサイレンが鳴り、頭上でロケット弾が迎撃されました。戦場というのは弾丸一つ飛んでくるまで、砲弾一つ落ちてくるまで、皆日常を送っています。それはイスラエルもガザも一緒」と緊迫した状況をつづり、「緊張感が伝わってこないように見える次の瞬間、死ぬかもしれない。それが戦場なんです」としていた。