自身のイメージと切り離してブランド運営できるか
芸能人が立ち上げたアパレルブランド成功のカギを、深地氏はこう考える。
「ご本人のライフワークであり、かつアパレルのノウハウが担保されている(こと)。また、ご本人の人気にも左右されてしまうので、最終的に自身のイメージと切り離してブランド運営ができるか、が肝だと思われます」
要は、その芸能人自身の本気度とノウハウ、覚悟次第といったところか。逆に失敗する理由は「アパレルのノウハウが無い・ご本人に熱量が無い、になります」と指摘し、こう続けた。
「以前、とあるモデル・芸能人のプロジェクトに関わったことがありますが、いずれか、もしくは両方該当しております。芸能人側も、声がかかるとその気になるかたが多いようですが、スタートしてみたらそこまでライフワークにできなかったケースを数件確認しております」
では今回、アパレルブランドを立ち上げた榮倉奈々さんの場合、ブランド運営上の強みは何か。深地氏は、
「榮倉さんはファッション誌のモデル出身であり、雑誌媒体に出られる機会があります。また、ブランドのアンバサダーなども務めていますので、『感度』という意味ではイメージは悪くありません。また、小嶋陽菜さんのように自身のブランドを着用した上でファッション誌に出られるのであれば、PR面は有利になるのではないでしょうか」
と答えた。
(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)