タレントのデヴィ夫人が2023年10月10日、ジャニーズ事務所創業者で性加害問題が明らかになった故ジャニー喜多川氏を擁護したX(旧ツイッター)での投稿について、「以前の発言を撤回させていただくと共に、私の発言により傷ついた方、怒りを覚えた方に心より申し訳なく思います」と謝罪した。
デヴィ夫人は7月18日、ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐって「昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である」などとXで主張し、物議を醸していた。
「ジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥」
デヴィ夫人は10月10日、ジャニー氏を擁護した投稿に触れ、「様々な報道で私の全く知らない喜多川氏の愚行を知り、驚きと共におぞましく感じました」とXでコメント。以前の発言を撤回し「心より申し訳なく思います」と謝罪した。
デヴィ夫人は7月18日の投稿で、「ジャニー喜多川氏の性加害問題が巷で取り沙汰されてもう長い」と切り出し、国連人権理事会の聞き取り調査に疑問を呈した。
ジャニー氏を「よく知っている」というデヴィ夫人はその印象について、「事務所の子を我が子のように愛しく大切に可愛がり、ワゴンに沢山のお弁当を載せて自ら各楽屋に配っていた」と振り返り、「特別な世界、関係性というものはある」と指摘した。
「ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた」と述べ、「昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である」と批判。「既に日本中が知っている事をわざわざ世界に知らしめる必要があろうか」と主張した。
デヴィ夫人は「ジャニー氏が亡くなってから、我も我もと被害を訴える人が出てきた。死人に鞭打ちではないか。本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない」などと述べた。
その後、東山紀之さんが5月21日放送の「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)で、性加害を訴えた元タレントの告発を「勇気ある告白」と表現し、事務所改名の可能性にも言及したことについて、デヴィ夫人は「その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、恩を仇で返すとはこのことではないか。非礼極まる」と苦言を呈していた。