亀田和毅は「井上尚弥云々のレベルじゃない」 消極試合で判定負け...畑山隆則が喝「あれじゃ世界は厳しい」

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   プロボクシング元世界王者の渡嘉敷勝男氏(63)、竹原慎二氏(51)、畑山隆則氏(48)が2023年10月9日、3氏のユーチューブチャンネルで公開した動画に出演し、元世界2階級制覇の亀田和毅(TMK、32)のフェザー級転向第1戦を分析した。

  • 世界2階級制覇の亀田和毅選手(写真:山口裕朗/アフロ)
    世界2階級制覇の亀田和毅選手(写真:山口裕朗/アフロ)
  • 世界2階級制覇の亀田和毅選手(写真:山口裕朗/アフロ)

「あの戦い方はちょっと厳しい」

   IBF世界フェザー級5位・亀田は7日にIBF同級8位レラト・ドラミニ(南アフリカ、29)と対戦し1-2の判定負けを喫した。試合はIBF同級2位決定戦と銘打たれ、勝利したドラミニは世界戦に大きく前進、負けた亀田は後退した。

   世界ランカー同士による一戦の序盤は互いに様子見の展開となり、ジャブの差し合いに終始。亀田はスピードのあるジャブを繰り出すも手数が少なく、対するドラミニは的確なパンチでポイントを重ねていった。亀田は終盤に右フックを多用して前に出るもポイントを挽回できなかった。採点はジャッジ2人が116-112でドラミニを支持。残る1人が115-113で亀田を支持した。

   ユーチューブの生配信でも試合を解説していた畑山氏は「今日の試合、勝とうが負けようがそれは置いといたとして、今日の戦い方は(生配信で)手厳しく言ったんですけどあれはきついなというのが正直な感想です」と率直に振り返り、亀田の消極的なボクシングスタイルに言及した。

   「あれじゃ世界は厳しいよね。井上(尚弥)選手が云々かんぬんというレベルの話じゃない。あそこまで手が出ないと。わざと手を出さないのかというくらい手が出ないでしょ」とし、「いい相手だったけど確かに。強い相手なので確かに。すごい緊張感を持ってやってたと思うけど。それにしてもあの戦い方はちょっと厳しいですよね。世界を取るという風にしてみて考えた場合、あれじゃちょっと厳しい」と厳しい口調で評した。

「同じような戦い方をしたら変わらないなと思われる」

   亀田はスーパーバンタム級時代にWBAの1位にランクされ、WBAから同級2位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と挑戦者決定戦を行うよう指令が下っていた。ところが亀田陣営はこれに応じず、1階級上のフェザー級に転向する意向を示した。ドラミニ戦がフェザー級初戦だった。

   スポーツ紙などの報道によると、亀田はフェザー級の世界王者を目指し、将来的にWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋、30)がフェザー級に階級を上げてきた際に対戦する青写真を描いていたという。今回の敗戦でフェザー級の世界挑戦は一歩後退した。

   渡嘉敷氏は「世界チャンピオンに勝ちたいというならばもっとランクを上にしないといけない。もっとすごい練習をしないといけない」と檄を飛ばし、竹原氏は「亀田(興毅)君が興行をやっているのだから来年はすごい世界チャンピオンと組んで圧倒的な勝ち方をするしかない。同じような戦い方をしたら変わらないなと思われるだけ」と述べた。

   終始厳しい論調だった畑山氏は「練習方法も含めてだと思うが、変えていかないとあれじゃ厳しい。世界ということを考えた場合。そういわざるを得ない試合内容でした」とし、「もっと好戦的にいく戦い方、練習をしないと厳しい。あとは本人のモチベーション」との見解を示した。

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