「オフロードパス」アルゼンチン戦でなぜ有効? 「リスクあるが、リターンも大きい」元W杯日本代表が指摘する「8強への戦術」

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「アルゼンチンは型にはまらないラグビーをする」

「トニー・ブラウンさんはアイデアマンでサインプレーなど面白いことをしてくる。イングランド戦でスクラムハーフの流(大)さんが後ろ向きでキックしたりチャレンジングなことをやっていました。それがチャンスになると考えて色々とアイデアを出してやってくるので。アルゼンチン戦ではスペシャルなプレーが確実に用意されていると思います。この大一番に取っておいたプレーや戦術があると思います」

   そして自身のW杯での経験を踏まえて次のように分析した。

「私が日本代表でプレーした時もセットプレーからのサインプレーなどが、大切な試合でいくつか用意されていました。元々の形はそれほど変わりませんが、今まで見せてこなかったサインプレーや、相手の意表を突くようなことをすることがありました。もしかしたらこれまでと全く違う戦いをする可能性もあると思います。相手チームによってスタイルを変えられるようなラグビーなので、形を大きく変えないかもしれませんがプレーなどを変えてくる可能性はあると思います」

   1次リーグD組はすでにイングランドが決勝トーナメント進出を決めており、日本対アルゼンチン戦の勝者が2位通過となる。引き分けの場合はボーナスポイント(4トライ以上)、得失点差などで2位が決まる。

   藤田氏は「アルゼンチン戦は相手の弱みをしっかりと突くというイメージだと思います」とし、アルゼンチンの特徴を解説しながら展望を語った。

「アルゼンチンは型にはまらないラグビーをしてきます。様々な場面でオフロードパスは考えられますし、キックも多用してくるチーム。サッカーの人気がある国らしく、みなキックがうまく色々なことをしてくるチームです。ダブルタックルに入らないとゲインされる可能性はあります。しかしチャンスは必ずあると思います。日本の強みをしっかり出していけば勝てない相手ではないと思います」
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