「一部の記者だけが熱くなっているという印象を与えてしまった」
井ノ原さんの発言はトーンポリシングなのか。影山氏は「それはちょっと言い過ぎかなと思います」とし、以下のように分析した。
「井ノ原さんを庇うつもりはなく、加害者の立場で言うべき発言ではなかったと思いますけれども、少なくとも井ノ原さんの姿を見ていると、『落ち着いていきましょう』というのは純粋に心の内から出た言葉だと思うんですよ」
論点をすり替える意図はなかったのではないかと述べる影山氏。今回の記者会見では「記者の対応」にも問題があったとし、「あまりにも目に余る空気があったからこそ、井ノ原さんはああいう発言をしたんじゃないでしょうか」と推測する。
「記者の感情的なやり方を、視聴者や読者などの受け手は支持しておらず、一部の記者は冷静さが欠けていたと思います。知りたい人たちの代表者として聞いているにもかかわらず、一部の記者だけが熱くなっているという印象を与えてしまったのではないでしょうか」
井ノ原さんが記者に対して「落ち着いてください」と言ってもよい状況だったと、影山氏は振り返る。では、加害者側である井ノ原さんはどのように発言すればよかったのか。
例えば「私が言えるような立場ではないと思うんですけど、大きな声を出さずにやり取りができればと思います。すみません、生意気なことを言って」などと配慮しながら話す方法があったのではないかと説明した。