「働かない中年社員」大企業の6割「思い浮かぶ人いる」 悪いのは会社か本人か

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頑張っているのに賃金低い不満が...

――ところで、「働かない中年社員」は本人と会社どっちが悪いかという問題ですが、30代女性だけが「本人が悪い」と考える割合が突出して多いことをどう考えたらいいでしょうか。

調査担当者 この点ついては、「相対的剥奪感」という心理学ワードを思い浮かべました。「他人に比べて、自分は損している、劣っていると、強い不満や焦りを抱く感情」ですね。

結婚、出産、育児といったライフワークが大きく変化しやすい30代女性は、年配のおじさんたちと比べ、会社では短い時間で一生懸命、しっかり仕事をこなしているにもかかわらず、賃金が抑えられていることなどへの不満を感じやすくなっています。

それが、「働かない中年社員」たちを悪いとする感情につながっているのではないかと考えてみました。

――なるほど。一方、50代男女は「会社が悪い」と見る割合が圧倒的に多いですね。これは当事者だからでしょうか。

調査担当者 50代男女は、この議題に最も近い存在なので、「よくないこと」の原因は個人ではなく、外部に求める傾向が出ているのかもしれないと感じます。

ただし、これがもし「よいこと」が議題だったら、会社ではなく、個人要因に傾いたのか、とても興味があります。

(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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